Laurent Koscielny Bordeaux 2020-21Getty Images

元フランス代表DFコシエルニーが現役引退発表…人種差別疑惑で揺れる中

元フランス代表DFローラン・コシエルニーが現役引退を発表した。

長年在籍したアーセナルから2019年夏にボルドーに加入したコシエルニー。今シーズン前半も公式戦11試合に出場していたが、今年1月からは登録メンバーから外れ、実質的に戦力外の状態となっていた。さらに、同選手はブノワ・コスティルとともにボルドーのウルトラスUB87に対して人種差別行為を働いたと広く報じられ、非難されていた。

これを受け、コシエルニーはフランス『Sud Ouest』を通じて声明を発表。その中で「コスティルとコシエルニーが人種差別で非難されるという記事が3月22日にSud Ouestより発行された。UB87グループの代表者の発信によりローラン・コシエルニーは非常に驚き、ショックを受け、悲しんでいる」と綴り、以下に続けた。

以下に続く

「彼自身に深刻なダメージを与え、さらに家族やその周囲の人にも大きな影響を与えるこの非難に彼は強く反発する。この件に関して、ローラン・コシエルニーはSud Ouestの調査により30人以上の記者が正式に自身の人種差別行為を否定していることを強調する」

そして、スカッドから外れてもクラブスタッフの1人として働いていたコシエルニーだが、このままプロフットボーラーとしてのキャリアに終止符を打つことを発表した。

「ピッチの上でクラブを助けることを望んでいたものの、ローラン・コシエルニーが現役引退の決断を下したことを明言したい。クラブが困難な状況に陥る中、クラブにとって最善の利益として新たな職に就き、サラリーを手放す提案を彼は受け入れた」

ギャンガンでデビューを飾り、ロリアンなどを経て2010年にアーセナルに加入したコシエルニーは、アーセン・ヴェンゲル監督の下で3度のFAカップ制覇に貢献。その後、チーム主将を務めていた中で2019年からはボルドーに新天地を求めていた。また、フランス代表としては2011年にデビューして51キャップを記録した。

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