ヘタフェのホセ・ボルダラス監督は、バルセロナやスペイン代表のフットボールの代名詞“ティキ=タカ”がすでに過去のものとの見解を示した。
13日のラ・リーガ開幕節で、本拠地コリセウム・アルフォンソ・ペレスにチャビ・エルナンデス監督率いるバルセロナを迎えるヘタフェ。前日会見に出席したボルダラス監督は、現代フットボールが変化していくに連れて、バルセロナが伝統のポゼッションスタイルからの脱却しつつあるとの考えを述べた。
「チャビのことは本当にリスペクトしている。これまで彼と批判を言い合ったことはない。私たちの考えは異なっているのかもしれないが、私から批判をしたことは一度もないんだ。私はあらゆるスタイルをリスペクトしているし、そのすべてに価値があると思っている」
「ただ、バルサのスタイルはもはやボールポゼッションに依存してはいない。彼らはドラスティックに変化している」
強靭なプレッシングをベースにした、非常にアグレシッブなフットボールを実践することで知られるボルダラス監督は、ボールに触れる、ボールをつなぐフットボール“ティキ=タカ”が、すでに過去の産物だと考えているようだ。
「今のバルセロナはポゼッション率を高めることも縦に速い攻撃を仕掛けることも引いて守ることもハイプレスを仕掛けることもある。現代フットボールに適応したというわけだ。あの有名な“ティキ=タカ”は、もはや歴史の遺物だよ」
「“ティキ=タカ”は興味深く決定的なスタイルであったが、フットボールは変わったのさ。現代のチームはスピードとクオリティーを求めているんだ」
なお、このボルダラス監督の意見には、元バルセロナ指揮官のキケ・セティエン氏のもとで助監督を務め、現在はFCアンドラを率いているエデル・サラビア監督が反応。サラビア監督は“ティキ=タカ”という表現自体には否定的だったが、パスフットボールやポジショナルなプレーを重視するチームが、今なお存在していることを強調した。
「親愛なるボルダラスへ。“ティキ=タカ”なんのてものは一度も存在したことがない。あれはフットボールの一つのプレー方法を簡略化する、またはその評判を貶めるための呼び方だった。そしてそのプレー方法は、今も数多くのチームが実践している。素晴らしい形で実践して、勝利を収めているよ」




