ここ数年、9.5番の役割だけでなく純粋な点取り屋としての実力も見せているレアル・マドリーFWカリム・ベンゼマが、ラ・リーガの得点ランクで常々自身の前に立ちはだかってきた元ライバル、元チームメートの得点数をついに上回った。スペイン『マルカ』が報じている。
先に34歳の誕生日を迎えたベンゼマは、今がキャリア最盛期と称せる活躍を披露している。現マンチェスター・ユナイテッドFWクリスティアーノ・ロナウドがレアル・マドリーを退団した直後の2018-19シーズンから30得点、27得点、30得点とゴールを量産しており、今季はシーズン前半戦だけで20得点を記録。このペースを維持できれば、2011-12シーズンのキャリアハイ32得点を上回ることができる。昨季後半戦は18得点を記録しており、それを考えれば達成は容易かもしれない。
さらにシーズンではなく2021年で考えれば、ベンゼマは公式戦で47得点(クラブで38得点、復帰を果たしたフランス代表で9得点)を記録。この数字は現パリ・サンジェルマン(PSG)FWリオネル・メッシの43得点、C・ロナウドの46得点を上回るものだ。なお2021年、ベンゼマよりも得点を決めた選手は、バイエルン・ミュンヘンFWロベルト・レヴァンドフスキ(69得点)、PSGのFWキリアン・エンバペ(52得点)、ボルシア・ドルトムントFWアーリング・ハーランド(49得点)と3人存在。しかし、ここで何より重要なのは2009年のレアル・マドリー加入以降、ラ・リーガでメッシ&C・ロナウドの影に隠れ続けていたベンゼマが、彼らを初めて上回ったという事実である。……マンチェスター・ユナイテッドはまだ年内の試合を残しており、C・ロナウドがベンゼマを抜く可能性はあるが。
ベンゼマはまた、ついに復帰を果たしたフランス代表では2021年にキャリアハイとなる9得点を記録。エンバペ(2018年)、アトレティコ・マドリーFWアントワーヌ・グリーズマン(同じく2021年)のキャリアハイの数字と並んだ格好だが、彼らが1年を通して9得点を決めたのに対して、ベンゼマはわずか7カ月だけで達成している。
フランス代表の年間ゴール数の最高記録を保持するのは、1953年に18得点を記録したジュスト・フォンテーヌ氏で、歴代2位は1984年に13得点を記録したミチェル・プラティニ氏。カタール・ワールドカップも開催される2022年、ベンゼマが彼らの記録を抜くことも、夢物語ではなさそうだ。


