Albania v England - FIFA World Cup 2026 QualifierGetty Images Sport

「英国は躍動する黒人スーパースターを受け入れる準備ができてない」ベリンガムへの批判にOBが持論

イングランド代表OBイアン・ライト氏は、同国におけるジュード・ベリンガムの扱いについて持論を展開した。

17歳でイングランド代表デビューを果たし、22歳にしてすでに46キャップを記録しているベリンガム。しかし、トーマス・トゥヘル監督体制ではその立場が不安定に。負傷明けの11月のインターナショナルウィークではメンバー入りを果たしたものの、セルビア戦(2-0)はベンチスタート。そしてアルバニア戦(2-0)は先発したが、交代を命じられた際に不満げな表情を見せたことは大きな話題となっている。

一部メディアではハリー・ケインのゴールを祝わなかったともされており、「ジュードを置いていけ」などと痛烈な批判も展開されている。そうした中、現役時代にイングランド代表やアーセナルで活躍したライト氏は『The Overlap』で、「ゴールを祝わなかったなど、全くの捏造だ」とし、「イングランドがあまりにも簡単に勝利し、失点もしなかったから何かを作り上げたかっただけだろう」と批判しつつ、メディアでの扱い方について持論を展開した。

「ジュードを恐れるのは、彼らがコントロールできない人間だからだ。彼をコントロールすることはできない。『(EURO2024のスロバキア戦でゴール後に叫んだ)他に誰がいる?』という状況から抜け出し、『俺はここにいる。黒人として誇りを持って、準備万端だ』と示していた」

「私はイギリス人だ。若い頃はよく『でも、本当のイギリス人じゃないだろう?』と言われてきた。ジュードのように躍動する黒人スーパースターを受け入れる準備は、まだできていないんだと思う。さっきも言ったが、人々は彼に触れることすらできない。彼はステージに上り、パフォーマンスを見せ、やるべきことをやり、そして『他に誰がいる?』と叫ぶ。それは、彼らにとっては傲慢すぎるんだろう」

「たとえば、エンゴロ・カンテはみんなが大好きだろう。彼は謙虚な黒人で、自分のやるべきことをきちんとやる。でも、ポール・ポグバやベリンガムのような選手がエネルギーを放つと、人々はそれを快く思わない。なぜかって? ジュードのような選手は、その能力と与えるインスピレーションゆえに、人々を怖がらせるんだ」

「黒人として試合に出る時は、ただベストを尽くし、頭を下げて……適切な言葉じゃないが、謙虚な奴隷のように振る舞うことを教えられる。だからこそ、黒人としてあそこまでのプレーを見せながら周りの意見を気にしないでいると、一部の人間を怖がらせる。ジュードもそうなんだ」

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