シント=トロイデン(STVV)の鈴木彩艶が、勝利に終わったシャルルロワ戦を振り返った。
STVVは23日、ジュピラーリーグ第19節でシャルルロワと対戦した。試合は立ち上がりからSTVVが攻勢を強めると、なかなか攻め切れない時間もあったが、後半の39分にヤルネ・ステウカースのゴールで先制。終盤は前節のRWDモレンベーク戦で3失点した守備がしっかりと修正され、クリンシートで見事に勝ち点3を手にした。
この試合で守護神としてフル出場した鈴木は、ピンチこそ少なかったものの、後方から積極的に周りをコーチングして守備陣を統率。少ない守備機会でも集中した対応を見せれば、チームが求める後方からのビルドアップでもショートパスとミドルパスを織り交ぜて相手のプレッシングを回避するなど、確かなパフォーマンスを披露するに至った。
鈴木にとって無失点で勝利を収めた価値は大きい。特に前節のモレンベーク戦で3失点を喫していたからこそ、この試合ではより結果を求めていたという。
「前回の試合が終わった後に監督も言っていましたけど、とにかく自分に矢印を向けろと。それを意識していましたし、前回の試合が終わって今週もいいトレーニングをすることができた。今回はホームゲームということもあったので、とにかく勝ちたいという思いで今日はみんながプレーしていたと思います。そこが結果につながって良かったです」
個人としても「細かい技術のところで修正した部分もありますし、準備のところを一番意識して今日はプレーした」と一言。オフサイドの笛が鳴り、周りのDFが止まってしまった場面も、最後まで集中を切らさず体を動かしてシュートをブロックするなど、一つひとつのプレーにこだわる姿勢が見て取れた。プレーが止まった後には集中を切らさないようにと、周りにすぐさま声をかける姿にも成長がうかがえる。
ベルギーに来て約5ヶ月。自身の成長を問われた鈴木は、「正直、納得のいく結果は得られていないですけど、いい意味で充実しているというか、ミスを含めてゲームで感じて、それをトレーニングで積んで、またゲームが来るといういいサイクルができている。もっと成長速度を上げられたら」と思いを語った。
年内最終戦となるスタンダール・リエージュ戦は27日に開催。そこで今節に引き続き、クリンシートを達成できるか注目だ。




