20240814_Kokubo(C)Getty images

パリ五輪守護神・小久保玲央ブライアン、8強敗退直後の涙を回想「スペイン戦のハイライトは…」

ベルギー1部シント=トロイデンは14日、今夏の新戦力であるDF谷口彰悟とGK小久保玲央ブライアンの加入記者会見を開催した。

2019年に柏レイソルの下部組織からベンフィカの下部組織に移り、2022-23シーズンからトップチームにも登録された小久保。今夏に行われたパリ五輪では、グループステージを無失点で走り抜けるなど、抜群の安定感を披露してU-23日本代表のベスト8を支えた。

そして、新シーズンからはシント=トロイデンへの完全移籍が決定。ベンフィカでは分厚い選手層に阻まれてトップチームで出場機会を得ることは叶わなかったが、ここから本格的に欧州クラブでの主力定着が期待される。

14日に行われたシント=トロイデン新加入会見に出席した小久保は、9月の2026年ワールドカップ(W杯)アジア最終予選からA代表入りを目指すと宣言した。

「五輪の前からずっとA代表を目指してきたので、しっかりこのクラブで活躍して、9月や10月のA代表の活動に選ばれたらいいなと強く思っています」

また、五輪では準々決勝でU-23スペイン代表に0-3で敗れた直後に涙を浮かべる場面も。小久保はその時の気持ちを振り返った。

「あの時は五輪の中で2年半あのチームがあって、自分たちが積み上げてきたものが敵わなかったのが自分としてもチームとしても悔しくて、みんな涙したところがありました。でも、今はヨーロッパとの差とか、そういうことを考える暇はないのかなと思っています。スペイン戦のハイライトは自分の中では見られていないですし、次に次にと言うところがあるので、やっぱり後ろを見ずに前にどんどん進んでいきたいです」

シント=トロイデンでのプレーに向けて、「まず1試合でも、1点でも多くゴールを守って勝利に貢献出来たらいいなと思っています」と意気込んだ小久保。さまざまな経験を糧にする23歳の守護神は、これからどのような成長曲線を描くのだろうか。

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