Ryotaro-Ito(C)Taisei Iwamoto

勝利に貢献も伊藤涼太郎の表情が冴えなかった理由「判断を間違えたシーンがいくつかあった」

シント=トロイデン(STVV)の伊藤涼太郎が、勝利に終わったシャルルロワ戦を振り返った。

STVVは23日、ジュピラーリーグ第19節でシャルルロワと対戦。試合は立ち上がりからSTVVがボールポゼッションを高めながら攻勢をかける時間が続く。そんなアグレッシブな攻撃が実を結んだのは、後半の39分。右サイドからのクロスをファーサイドで折り返すと、最後は中央に走り込んだヤルネ・ステウカースが押し込み、STVVが待望の先制点を奪った。この1点を守り切ったSTVVが、前節の敗戦を払拭する勝ち点3を手にした。

この試合でスタメン出場を果たした伊藤は、後方からの組み立てに参加しながら、ゴール前に現れてはシュートやラストパスでチャンスを演出。87分に交代するまで、運動量豊富にチームのサッカーを体現した。

ただ、試合が終わった後の表情は、勝利こそ喜びつつも、どこか満足いっていない感じが拭えなかった。

「今日はよくなかったですね。チームが勝ったから喜ばないといけないですけど、少し自分がよくなかったので悔しい試合になりました。ボールには結構、絡めていたと思うんです。だけど、その後のプレーの判断をいくつか間違えていたなと。攻撃のところで、自分が行くのか、味方を使うのか。ビルドアップのところでも、左に行くのか、右に行くのかというところの判断を間違えたシーンがいくつかあった。そこは帰ってもう一回見て修正したいと思います」

伊藤の言葉どおり内容面を見ればパーフェクトな試合ではなかった。前半に見事な形でボールを受けて前を向いたシーンでは、シュートも選択肢にあった中で悩んだ末にパスを選択。後半もチャンスでボールを受けたがシュートを決め切ることができなかった。

だからこそ課題にも真摯に向き合っている。

「立ち位置に関しては開幕より徐々に良くなってきているし、ボールも入るようになってきている。あとはバイタルのところでのプレーに磨きをかけたいと思っています」

年内最終戦となる27日のスタンダール・リエージュ戦を終えれば、初の日本代表活動が待っている。そこに勢いをつける上でも、次の試合で結果を残したいところだ。

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