バイエルン・ミュンヘンのヴァンサン・コンパニ監督が、チャンピオンズリーグ(CL)スポルティングCP戦の終盤に伊藤洋輝とアルフォンソ・デイヴィスを投入したことについて言及した。
バイエルンは9日のCLリーグフェーズ第6節でスポルティングCPをホームに迎え、3-1で撃破。この試合の88分、デイヴィスは先月のフライブルク戦で8カ月ぶりに復帰した伊藤とともに途中出場。3月半ばにカナダ代表の試合中に膝の前十字靱帯を断裂した左サイドバックも、8カ月以上の離脱を余儀なくされていた。
試合後、『DAZN』でデイヴィスの起用について問われたコンパニ監督は「彼に『試合を持ち直さないといけない』というようなプレッシャーのある状況で起用したくなかった。ただ、あの流れにちょうど合っていたし、最後にはチームを助けられると感じた」と説明。「もちろん、彼がまた戻ってきたことを我々は喜んでいる。おそらく9カ月かかったと思うが、これは我々にとって良い瞬間だ」と語り、次のように続けた。
「こういうストーリーこそ重要なんだ。ここにいるみんなはバイエルン・ミュンヘンでプレーしていて、たくさんの試合で勝つことに慣れている。でも、9カ月も離れていたら、どんな試合も、どんな1ポイントも前よりずっと大切に感じるものだ。今、フォンジー(デイヴィス)や伊藤、そして願わくば近いうちにジャマル(ムシアラ)も抱いているその気持ちは、我々にとって重要なんだ」
コンパニ監督はさらに試合後の記者会見でも、今年重傷に泣いた3人について語った。
「去年はハリー(ケイン)とエリック・ダイアーが、初めて何かを勝ち取るというストーリーがあった。あのとき、チームには確かな火がついていた。そして今年は、その火が伊藤、フォンジー、ジャマルのストーリーによって灯っていると思う。彼らが今感じているものを、チーム全員が感じなければならないし、それを忘れてはいけない」




