バイエルンのウリ・ヘーネス名誉会長はクラブが高額移籍を断念したことでアドバンテージになったと認めている。『ビルト』が伝えた。
バイエルンが今夏、獲得を目指していたシャビ・シモンズ、ベンヤミン・シェシュコ、ジェイミー・ギッテンス。ブンデスリーガで十分な実績を持つ3選手はそれぞれトッテナム、マンチェスター・ユナイテッド、チェルシーへと巨額の移籍金で加入したものの、プレミアリーグで真価を発揮するには至っていない。
この3選手について、ヘーネス名誉会長は獲得しなかったバイエルンを称賛し、その結果、ライバルチームに対する優位性を獲得したと主張している。
「何か月もの間、我々はトップクラスの選手や経験豊富な選手を十分に獲得できていないと批判されてきた。しかし、それが今や我々にとって大きな強みとなっている。なぜなら、我々は皆、シャビ(シモンズ)や(ジェイミー)ギッテンスといった高額な選手、あるいは移籍金が8000万ユーロにもなるコといった選手を獲得しないことを決めたからだ」
「その代わりに、何もせずにチェルシーから(ニコラス)ジャクソンをレンタルで獲得しよう、と決めた。こうして、比較的均衡のとれた移籍予算が実現した。それに、若手選手にチャンスを与えることに同意してくれた監督もいる」
また、クラブのシンボルであるトーマス・ミュラーの退団に関しても「非常に厳しいものだった」と認めつつ、「もし残留していたら、彼はベンチに座っていただろうという。そして、誰かが交代するたびに、スタジアム全体が『ミュラー、ミュラー』とコールしていただろう。そして、(レナート・)カールと(トム・)ビショフはベンチに追いやられていたはずだ」と若手の台頭につながったと主張した。



