Nick Woltemade U21 Germany(C)Getty Images

幹部が断念示唆も…バイエルンは注目の23歳FW獲得に動くべき?マテウス「誠意を示す必要がある」

ドイツ代表のレジェンドであるローター・マテウス氏は、古巣バイエルン・ミュンヘンがFWニック・ヴォルテマーデの獲得に動く可能性はまだ残っている指摘した。ドイツ『スカイ』のコラムで自身の見解を述べている。

昨季後半からシュトゥットガルトでブレイクした23歳のヴォルテマーデ。6月にA代表デビューを果たすと、今夏のU-21 EUROで6ゴール3アシストと大活躍していた。そんな23歳FWは移籍市場でも注目が集まっており、先日からバイエルン移籍の可能性が急浮上。本人も条件面で個人合意に達したと伝えられた。しかしシュトゥットガルト側は、移籍金5000万ユーロ+ボーナス500万ユーロ(総額約95億円)とされる2度目のオファーを受けたものの、交渉に応じなかったとみられている。

バイエルンの強化担当マックス・エーバル氏は先日、この件についてこれ以上追及しないと語り、今夏のヴォルテマーデ獲得プランは停止したことを示唆していた。しかしマテウス氏は、キングスレイ・コマンのアル・ナスル移籍が迫っているため、「ヴォルテマーデについて真剣に考えるべきだ」と強調し、次のように述べた。

「もしコマンを放出すれば、確実にミュンヘンで見たい選手の獲得に充てられる資金が入ってくる。もちろん交渉においてプレッシャーには屈しないとは言うが、バイエルンはヴォルテマーデに対して誠意を示す必要がある。彼は明確にFCバイエルンへの加入意思を示しているのだからね」

「バイエルンとしては面子を失いたくないが、提示した5500万ユーロが上限なら、ヴォルテマーデはこう疑問に思うはずだ。『ルイス・ディアスの獲得には7500万ユーロも払ったのに、なぜ自分には6500万ユーロも払ってくれないのか?』と。私の考えでは、ある選手に7500万ユーロを支払うなら、その選手より5歳若く、ドイツ代表選手である彼にも同額を出すべきだ」

なお、シュトゥットガルトのアレクサンダー・ヴェアレCEO(最高経営責任者)は地元メディア『シュトゥットガルター・ナハリヒテン』で、バイエルンについてこう言及した。

「どうしても選手を獲得したいのであれば、この期間中に何らかの解決策を見つけられるはずだ。我々は土曜日に(バイエルンとの)スーパーカップを控えている。遅くとも試合開始時までには、すべてが明確になっていなければならない」

シュトゥットガルト側は、16日までに納得のいくオファーが届かなければ、ヴォルテマーデのバイエルン移籍は認めない構えだとも伝えられている。今後の動向に注目だ。

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