Hansi Flick FC Bayern 0421Getty

フリック退任希望の理由は?主力選手の今夏退団やバイエルンSDとの対立か

バイエルン・ミュンヘンのハンジ・フリック監督はさまざまな理由から契約解消を心に決めたようだ。『Goal』と『SPOX』の取材でわかった。

17日のヴォルフスブルク戦後、フリック監督は「クラブに契約解除を申し出た」と公の場で発言。この突然の発表を受け、バイエルンは指揮官からの申し出を受けたことを認めたものの「一方的な発言を非難する」と公式な声明を出すなど、泥沼化の様相を呈する可能性がある。

突如、バイエルンでの将来が不透明となったフリック監督だが、3年契約を締結した2020年4月以前からクラブへの不信感が少なからずあったようだ。初冬から暫定監督という立場が続いていた同指揮官は当初、昨シーズン終了後に暫定のポストから降りる意思があったようだが、説得されて最終的に正式な指揮官としての契約を結んだ背景がある。

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また、シーズン終了後に退団する予定のダヴィド・アラバとジェローム・ボアテングに対するクラブのスタンスにも疑問を感じている模様。両者に新契約を準備すべきと考えるフリック監督は、この件に関してクラブと対立したことがわかっていた。

そして、何よりもスポーティングディレクターのハサン・サリハミジッチ氏との対立が退任の決め手の1つになった模様。同ディレクターと息子を巡って確執が生まれたミロスラフ・クローゼ氏がフリック監督のコーチングチームに入ったことで両者の関係性は破綻したと考えられている。実際に補強方針やマヌエル・ノイアーの契約交渉に関して両者は衝突を続けてきた。

なお、バイエルンを今夏に離れることが濃厚なフリック監督は、EURO2020を最後に退任するヨアヒム・レーヴ監督の後任としてドイツ代表の新指揮官に就くと予想されている。

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