現地時間18日、UEFAチャンピオンズリーグ(CL)は決勝トーナメントプレーオフのセカンドレグが行われ、伊藤洋輝の所属するバイエルンはホームのアリアンツ・アレーナに前田大然、旗手怜央の所属するセルティックを迎えた。
直近のリーグ戦で先発出場を果たした伊藤はベンチからのスタート。代わりに左サイドバックにはゲレイロが入り、ファーストレグからの変化としては右サイドバックにスタニシッチ、センターバックにキム・ミンジェ、2列目にニャブリが起用された。
一方、ホームでのファーストレグを1-2で落としているセルティックは、前田、旗手が揃って先発したほか、今冬にレンヌから復帰したジョタが先発。ホームで絶対の自信を誇るバイエルンを相手に、前田、キューン、ジョタを前線に並べて逆転突破に挑んだ。
立ち上がりからボールを保持するバイエルンに対し、カウンターを狙うセルティックは16分、左サイドを突破したジョタのクロスを、ファーポストでフリーとなっていたキューンが落ち着いたトラップからGKノイアーの脇の下を狙ったシュートを流し込む。しかし、これはゴールのカバーに入っていたゲレイロがクリアした。さらにはエリア内右に侵入したエンゲルスの折り返しに前田が滑り込むが、あと一歩合わなかった。
18分にもウパメカノのパスミスを奪い、最前線で受けた前田がダイレクトでループシュートを狙う。これは前に出ていたノイアーの頭上を越えたが、ゴール右へとわずかに外れた。
ビッグチャンスを逃したセルティックに対し、ファーストレグのアドバンテージがあるバイエルンはボールを保持しながらセルティックの守備ブロックを徐々に攻略。45分にはエリア内右に侵入したスタニシッチのマイナスの折り返しを受けたケインが右足で捉えるも、ダイレクトで放ったシュートはクロスバーを直撃した。
互いに無得点のまま迎えた後半、バイエルンはケインに代えてコマンを投入し、最前線にはニャブリが移った。
ケインが下がったことで前線がより流動的になったバイエルンは47分、コマンのスルーパスにゴレツカが抜け出し、エリア内左でGKシュマイケルと1対1を迎える。しかし、左足でのシュートはコースを消されてセーブされた。
63分、左サイドでプレスをかけた前田がパスミスを誘発させ、ルーズボールに追いつきラストパスを送る。これは走り込んだキューンよりも先にキム・ミンジェが追いついたが、スライディングでのクリアに失敗。抜け出したキューンがノイアーとの1対1を冷静に沈めてセルティックが均衡を破り、トータルスコアを2-2のイーブンに戻した。
先制を許したバイエルンは直後にニャブリとゲレイロを下げてサネとアルフォンソ・デイヴィスを投入。74分にはキミッヒの浮き球パスに飛び出したゴレツカがダイビングヘッドで合わせるが、これはゴール左へと外れる。
アディショナルタイムの4分間でもセルティックの守備ブロックを崩せずにいたバイエルンだが、終了間際にペナルティーエリア右からオリーセが左足で入れたクロスにゴレツカが飛び込む。至近距離からのヘディングはGKシュマイケルが素晴らしい反応で防いだが、こぼれ球をA・デイヴィスが押し込み、土壇場でバイエルンがセルティックゴールをこじ開ける。このゴールで1-1としたバイエルンが、2試合合計3-2でラウンド16へと駒を進めた。
■試合結果
バイエルン 1-1 セルティック
(2試合合計3-2でバイエルンがベスト16へ)
■得点者
バイエルン:A・デイヴィス(90+4分)
セルティック:キューン(63分)




