下馬評ではバイエルン優位と目されていた一戦だったが、これほどまでと予想した解説者、メディアはなかった。7分までに両チームが1点を取り合ったが、その後はバイエルン圧巻のゴールラッシュ。前半だけで計4ゴールを奪うと、さらに後半にも4点を追加。決勝トーナメントでは史上初となる1試合8ゴールを奪い、8-2の圧勝劇を披露した。
この試合、『Goal』による選手採点は以下のとおり。※5点満点。平均点は【3.0】。出場20分以上の選手が対象
■バルセロナ選手採点
(C)GoalGKマルク=アンドレ・テア・シュテーゲン【1.5】
8失点の中で、防げたゴールはほどんどなかった。そんな中でも意地のセーブを5回記録。ビルドアップの場面では、強烈なプレッシャーに大苦戦。
DFネルソン・セメド【1.0】
A・デイヴィス&ペリシッチにサイドを蹂躙され、いいようにやられてしまった。すべての場面で完敗。
DFジェラール・ピケ【1.5】
ディフェンス時、ビルドアップ時共にバイエルンの圧倒的なスピードを前に何もできず。試合後には「情けない」と自らを責めたが、本人も体験したことがないほどの圧迫感を感じていたのかもしれない。
DFクレメント・ラングレ【1.5】
セットプレーであわやゴールかというシーンを2度作った。しかし、ディフェンスライン全選手と同じく常に苦しめられた。
DFジョルディ・アルバ【1.5】
2点目の場面では、メッシとの阿吽の呼吸から見事な動き出し&パスでゴールに絡む。だが、守備時には同じくやられ続けてしまった。
MFセルジ・ロベルト【1.0】
ビルドアップではチームを助けられず、ボールロストから失点を招いた。前半のみで交代。
→FWアントワーヌ・グリーズマン【2.0】
何とかチームを助けようと自陣ボックス内まで戻って決死の守備をするなど、状況を打破するために走り回った。しかし、この圧倒された展開でできることは少なかった。
MFセルヒオ・ブスケツ【1.5】
強烈すぎるプレッシャーの中で、ボールを持った時には何とか糸口を探そうと持ち前のキープ力やいなしでパスを供給しようとした。しかし、そもそもボールを受けられるような状況ではなく、良さが出た場面はほとんどなかった。
→FWアンス・ファティ【2.0】
この17歳の若者にできることはなかった。
MFフレンキー・デ・ヨング【2.0】
この展開の中で、パス49本の成功率は「91.8%」と技術の高さは証明した。しかし、守備時にはただ走らされるだけだった。
MFアルトゥーロ・ビダル【2.0】
チームで唯一“戦える選手”として大一番に起用され、期待に応えようと走り回ったが、止められるものはなかった。
FWリオネル・メッシ【2.5】
前を向けば異次元のプレーでシュートに持ち込み、2点目の起点になるなどバイエルンにとって唯一の脅威に。ボールが供給されないと見るや、自ら深い位置まで降りてビルドアップからフィニッシュまで絡んでいた。それでも、ゴレツカをはじめとしたバイエルン選手に止められるシーンが目立った。
FWルイス・スアレス【2.0】
2点目の場面は“らしい”フェイントでボアテングをかわし、ネットを揺らす。しかしチームへの貢献度は十分ではなく、タッチ数(37)パス数(24)共に先発した中で最低を記録。
監督:キケ・セティエン【1.0】
バイエルンをリスペクトして中盤選手4人を起用したが、そもそも今のバイエルン相手に前線に2枚を残した4-4ブロックで守り切れるわけがない(そうせざるを得ない何かがあるのかもしれないが)。打つ手もなく崩壊していくチームを静かに見ていた。
■バイエルン採点
(C)GoalGKマヌエル・ノイアー【3.5】
2失点は致し方なし。それ以外の場面では安定したセービングを見せ、チームに自信を与えた。
DFヨシュア・キミッヒ【4.0】
最初の数分間こそやや不安を感じさせたが、すぐさま立ち直った。激しいアップダウンと高精度のクロスでチャンスを作り、自らも得点を記録。
DFジェローム・ボアテング【3.0】
ビルドアップでは落ち着きを保った。守備時に試されることは多くなかったが、2失点目はスアレスにやられてしまった。
→DFニクラス・ジューレ【-】
DFダヴィド・アラバ【3.5】
不運な形でオウンゴール。それでも気落ちすることなどなく、正確なパスでチームを押し上げていった。
DFアレフォンス・デイヴィス【4.5】
この19歳はピッチと同じように信じられないようなスピードでスターへの階段を駆け上がっている。守備対応でも不安は感じさせず、攻撃時には5点目の場面など、相手を蹂躙した。
→DFリュカ・エルナンデス【-】
MFレオン・ゴレツカ【5.0】
キャリア最高のパフォーマンスと言ってもいいだろう。勇敢で激しい守備でメッシを何度も止め、両チーム最多のタックル数(3)とインターセプト数(4)を記録。また3点目では見事なアシスト。際立った存在感を示した。
→MFコランタン・トリッソ【-】
MFチアゴ・アルカンタラ【4.5】
古巣相手に中盤を支配。最多パス数(74)、敵陣パス数(41)を記録し、かつどちらも90%以上を保った。圧倒的なスピード間の中で精度の高いパスを供給し続けている。
MFセルジュ・ニャブリ【4.5】
自らゴールを決めるなど、前半3点に絡む大活躍。攻撃時の貢献は言うまでもなく、プレス時もスピードを活かして相手を封じ込め続けた。
→MFフィリペ・コウチーニョ【4.5】
悔しい思いをした古巣相手に、短い出場時間で2ゴール1アシスト。自身の価値を証明している。
MFトーマス・ミュラー【5.0】☆Goal選出マン・オブ・ザ・マッチ
CLドイツ人史上最多出場記録を更新した30歳は、ピッチで圧倒的な存在だった。記録上は2ゴール1アシストだが、ほぼすべての攻撃&ゴールに絡んでいる。最後まで手を緩めず、バルセロナを恐怖のどん底に突き落とした。
MFイヴァン・ペリシッチ【4.0】
デイヴィスと共に左サイドを蹂躙。先制点につながったクロスに2点目となった強烈なシュートなど、大勝に大きく貢献。
→FWキングスレイ・コマン【4.0】
67分の出場後いきなりゴールに迫るなど、圧倒的リードの中でプレーを楽しんでいた。
FWロベルト・レヴァンドフスキ【4.5】
試合序盤から前線を動き回り、巧みなポジショニングでどこにいても怖さがあった。なかなか得点は奪えなかったが、82分にその貢献の褒美としてのゴールを記録。
監督:ハンジ・フリック【5.0】
昨年11月に指揮を執りはじめ、バイエルンを誰も寄せ付けない最強のチームへと成長させた。CL決勝トーナメント史上初の8ゴールは言わずもがな。何よりも、大量得点後も選手に全速力でプレスをかける姿勢を維持させていることが、指揮官のマネージメントがいかに成功しているのかを物語っている。このままビッグイヤー獲得となれば、最優秀監督は間違いなく彼になるだろう。
▶サッカー観るならDAZNで。1ヶ月間無料トライアルを今すぐ始めよう
【関連記事】
● DAZNを使うなら必ず知っておきたい9つのポイント
● DAZN(ダゾーン)をテレビで見る方法7つを厳選!超簡単な視聴方法を紹介
● DAZNの2020年用・最新取扱説明書→こちらへ ┃ 料金体系→こちらへ ※
● 【簡単!】DAZNの解約・退会・再加入(一時停止)の方法を解説 ※
● DAZN番組表|直近のJリーグ放送・配信予定 ☆
● DAZN番組表|直近の海外サッカー放送・配信予定 ☆
● Jリーグの無料視聴方法|知っておくと得する4つのこと
「※」は提携サイト『 Sporting News 』の提供記事です
「☆」は提携サイト『 DAZN News 』の提供記事です




