イタリアの下部リーグにおいて、主審が自ら救命措置を取るために試合を一時中断するエピソードが発生した。イタリアメディア『スカイスポーツ』など複数メディアが6日、伝えている。
モリーゼ州ヴァストジラルディのスタディオ・ディ・テッラで行われたセリエD(イタリア4部)のヴァストジラルディ対アヴェッツァーノの試合終盤、観客の高齢男性の体調に異変が生じた。連絡を受けた女性主審のクリスティアーナ・ララスパータ氏は、試合を一時中断。ピッチと観客席を隔てるフェンス付近にいた男性の元へ駆けつけ、主審自ら心臓マッサージを施し、救命措置を行った。試合は救急車が到着し、男性が病院へ搬送されるまで中断された。
なお、『コリエレ・デル・メッゾジョルノ』によれば、ララスパータ主審はバーリ大学で麻酔と蘇生を専攻する学生。この試合がセリエDにおけるデビュー戦であったにもかかわらず、冷静な行動を見せた。
28歳の女性主審は「すぐに試合を中断し、高齢男性を助けに向かうことにした。男性が息を吹き返したように見えていたこともあり、あの瞬間は果てしなく長く感じた。彼を救うために全力を尽くした」と振り返った。だが残念なことに、男性は搬送先の病院で再び心筋梗塞を起こし、亡くなったことが伝えられている。
