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バルセロナFWヤマル、フリックの叱責後に守備でも存在感を放つ…ベティス戦ではトップ下として新境地を開く

バルセロナFWラミン・ヤマルのプレーに臨む姿勢が、ここ最近変化しているようだ。スペイン『マルカ』が報じている。

18歳で世界最高の選手の一人としての名を馳せるヤマル。最大の長所は、攻撃面で違いを生み出せるところにあるが、ここ最近は守備における献身性が目立っている。例えばラ・リーガ第19節アトレティコ・マドリー戦(3-1)では、じつに9回ものボール奪取を記録。ハンジ・フリック監督は「彼はとても素晴らしいプレーを見せている。アトレティコ戦では素晴らしいインテンシティーでプレスを仕掛け、チームを大いに助けてくれた。守備面がずいぶん改善された。もちろん攻撃もね」と称賛していた。

『マルカ』曰く、ヤマルのこのような姿勢の変化には、フリック監督の叱責も関係していたという。ドイツ人指揮官は数週間前まで、何人かの中盤の選手とアタッカーが十分にプレッシングを行なっていないと指摘していた。そこにはヤマルも含まれていたようだが、18歳FWはその要求にしっかりと応えるようになったようだ。同紙は「ヤマルは攻撃の輝きを少し抑えて、チームの犠牲になることに『イエス』と言った。その天才的なドリブル、電光石火のスプリント、ゴールを脅かす鋭いシュートを少し脇に置いて、より目立たず、評価されにくいプレーでもチームを助けるようになった」と記している。

またヤマルは、6日のラ・リーガ第15節ベティス戦(5-3)では、いつもの右サイドではなく4-2-3-1のトップ下としてプレー。直接なゴールはPKだけだったが、85回のボールタッチ、47回中44回のパス成功、2回のシュートブロック、3回のボール奪取と、攻守にわたって存在感を見せていた。フリック監督はそんなヤマルを、次のように評している。

「彼と話をして、“10番”としてプレーしたいかと聞いたら、したいと答えた。満足だよ。これまでそのポジションで試したことはなかったのだが、新たな選択肢を得られた」

「彼のプレーのすべてが好ましかった。素晴らしい連係を見せ、後方にも走り、守備でも貢献してくれた。彼は成長し続けている。ファンタスティックな選手だよ」

バルセロナのトップ下ではこれまでMFダニ・オルモ、MFフェルミン・ロペスがプレーしてきたが、ヤマルも務められるとなれば、右サイドで誰かを代わりに起用すること含めて選択肢は大きく広がりそうだ。

ヤマルは守備意識の向上、新たなプレーポジションの発見と、まだまだ成長を続けている。

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