29日にレアル・マドリーとのプレシーズンマッチに臨み、3-0の勝利を収めたバルセロナ。しかしチャビ・エルナンデス監督は、気を引き締め直す必要性を説いている。
FWウスマン・デンベレ、MFフェルミン・ロペス、FWフェラン・トーレスのゴールによってクラシコを制したバルセロナだが、チャビ監督は冷静に振る舞う。クラシコとはいえ、これがプレシーズンマッチであることを強調した。
「私たちはまだ適応の段階にある。今回の結果はまた違うものになり得た。このスコアはフェイクだよ。これで大喜びしてはいけないんだ」
「結果は良いものだったが、私たちがスーパーゲームをしたというわけでもない。マドリーの選手層は私たちよりもずっと厚い。新しい選手たちを投入していき、大きな可能性を手にできる。彼らは素晴らしい陣容を擁しているんだ。私はチームが見せた戦いに満足している。が、多くの面を改善しなければいけない。それでも、自分たちの理想像に近づいた瞬間は何度もあったよ」
「この試合は均衡していたし、あらゆる状況が存在した。落ち着いてポゼッションをする時間だってもちろんあった。強力なフィジカルを有するチームを相手にすれば、落ち着くことが必要だ。彼らは世界で最もフィジカル的なチームなのだから。チームの競争する姿勢には満足しているよ」
「私たちは今日だけ素晴らしいプレーを見せるわけでも酷すぎるプレーを見せるわけでもないんだ。大切なのは競争に臨む方法にほかならない。今日はマドリーも良いフットボールを見せたと思っている。
この試合で大きな注目を浴びたのは、マドリー相手に強烈なミドルを突き刺した20歳フェルミン・ロペスだ。今夏レンタル先のリナレスから出戻った同選手を、チャビ監督はどう扱っていくのだろうか。
「彼は才能、ラストパス、両足を使える技術を持った選手だ。右でも左でも偽ウィングとしてもプレーでき、パーソナリティーも素晴らしく大きな野心を抱えている。彼の練習に取り組む姿を見ていると出場時間を与えなくてはと思ってしまう。出場時間を与えるということは、彼がそれに値するということなんだ」
チャビ監督はその一方で、パリ・サンジェルマンが獲得を目指しているとの報道があったデンベレについても触れている。
「これまで何度も言ってきたはずだが、彼は彼のポジションで世界最高の選手になれる。監督就任会見でも言ったことをもう一度繰り返させてもらうが、彼は私にとって根幹とも言える選手だ。私は彼のことを信頼しているし、彼も私を信頼してくれている」
レアル・マドリーの選手層がバルセロナよりも厚いと語ったチャビ監督は、自チームがさらなる補強を必要としていることも訴えた。
「まだ足りないと思っている。もう少しだけ補強が必要だ。そのことは会長も強化部門も知っているよ。競争的なチームになるためには補強を行わなければならない」




