Joan Laporta Barcelona 2023Getty

グラナダと3-3ドローのバルセロナ、会長ラポルタ激怒も現時点でのチャビ解任はなし…CLナポリ戦がカギに

1日のラ・リーガ第24節、ホームでのグラナダ戦を3-3のドローで終えたバルセロナ。これによりチャビ・エルナンデス監督解任の噂が浮上しているが、ジョアン・ラポルタ会長率いるクラブ首脳陣は現時点では同指揮官にチームを任せ続ける考えのようだ。スペイン『ムンド・デポルティボ』や『マルカ』が報じている。

今季限りでの辞任を発表し、この決断によってチームが「重圧から解放されるだろう」と話していたチャビ監督。だが辞任発表直後の2試合でこそ勝利を収めたものの、19位に沈むグラナダとの対戦では壮絶な打ち合いの末に3-3で勝ち点1を分け合 い、“辞任ブースト”の効果は3試合目で失われたようだった。スペイン『カタルーニャ・ラディオ』によれば、いつも通り貴賓席で試合を見守っていたラポルタ会長は自チームのパフォーマンスに激怒し、カナッペのトレイを投げつけるなどしていたという。

ラポルタ会長のこうした行動によって、クラブ理事会がチャビ監督を即刻解任する可能性もささやかれたが、『ムンド・デポルティボ』によれば理事会のプランに変更はなく、6月30日までチャビ監督にチームを任せ続ける模様。チャンピオンズリーグ(CL)決勝トーナメント1回戦ファーストレグ、ナポリ戦が間近に迫るなど、日程的にもここで劇的な変化を起こすのは得策ではないとの考えからのようだ。

また『マルカ』曰く、ラ・リーガ首位レアル・マドリーと勝ち点10差、2位ジローナと5差をつけられている状況で、バルセロナ理事会はもはや逆転優勝を見据えておらず、CL出場圏の4位以内に入れるか、CLナポリ戦を制して準々決勝に進出できるかどうかを焦点にしている様子。同メディアはナポリ戦の結果次第では、ラポルタ会長が解任という決断に踏み切る可能性を示唆している。

その一方で『ムンド・デポルティボ』も、来季CL出場権獲得が危うくなったり今季CLでつまずいたりして、クラブの財政に「憂慮すべき損害」が生じる場合には、理事会がチャビ監督にチームを任せ続けるプランを翻意にする可能性があると報道。解任する場合にはBチームのラファ・マルケス監督に暫定的にトップチームを任せる方針とのことだが、いずれにしてもそうした劇的な変化を起こすことは、可能な限り避けたいようだ。

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