23日のラ・リーガ第30節、バルセロナは本拠地カンプ・ノウでのアトレティコ・マドリー戦に1-0で勝利した。チャビ・エルナンデス監督は試合後、ラ・リーガ優勝のために大きな勝ち点3を手にしたとの見解を示している。
44分にFWフェラン・トーレスがゴールを決め、このゴール最後まで守り切ったバルセロナ。2位レアル・マドリーとの勝ち点11差を維持し、さらに3位アトレティコに16差をつけて優勝レースを独走している。
チャビ監督は試合後会見で、次のような感想を述べた。
「とても重要な勝利だ。ラ・リーガ優勝の鍵を握る試合だったからね」
「私たちは威厳あるチームを相手に白星を手にしている。彼らにだって可能性はあったが、主導権を握っていたのは私たちだったし、2点目を決めるチャンスも手にしていた。こちらの方が優れていたんだよ」
「もうトロフィーを手中に収めているって? チームは自分たちがチャンピオンだと感じていない。もし感じているとしたら『違うだろ』と彼らに言わせてもらうよ。素晴らしい状況ではあるが、まだ何も成し遂げていない。バジェカスでの試合(ラージョ・バジェカーノ戦)は厳しいものになる」
この試合ではMFフレンキー・デ・ヨング、MFペドリが負傷から復帰。チャビ監督は彼らがチームにとって重要な存在であることを説く。
「ほかの選手たちの価値が低いわけでは決してない。だが彼らはほかとは一線を画す重要な存在だ。チームのプレーをより良いものにしてしまえるんだよ」
「彼らはゲームモデルというものを理解しており、だからこそ私たちのプレーアイデアにおいて決定的なんだ。フレンキーは凄まじいプレーを見せてくれたし、ペドリにボールが届けばチームは落ち着くことができた」
ゴールから遠ざかるFWロベルト・レヴァンドフスキについては、心配していない様子だ。
「シーズンの大半で当たっていたが、今はそうではなくなってる。しかし、いずれゴールは決まるよ。ストライカーは誰もがゴールを求めている。ゴールが決まらなければ落ち込むことになるが、それがストライカーの宿命というやつなんだ」
「彼は17ゴールを記録して、ピチーチ(ラ・リーガ得点王)となっている。ほかの点取り屋について想像してみてくれよ」
バルセロナはこのアトレティコ戦で、今季ラ・リーガ10回目の1-0勝利。1-0はバルセロナらしくないスコアとも言われるが、チャビ監督はそう捉えていないようだ。
「とても良い結果じゃないか。すべての試合で、そうやって勝つことすら願わせてもらうよ。勝利をつかむのは大変だ。私たちはこれからだって勝ち続けなくてはいけないが、しかしシュートが的中するかとか、チームの状態次第ではある。1-0を不快に思うことなんて、まったくもってあり得ないよ」
「批判は常に存在している。私たちはバルサなのだから。私たちは今日、完璧な試合を演じた。どんなことでも起こり得たとはいえ、相手も素晴らしいチームだったんだよ」




