19日のラ・リーガ第26節、バルセロナは本拠地カンプ・ノウでのレアル・マドリー戦に臨む。前日会見に出席したチャビ・エルナンデス監督は、ポゼッション率が35%にとどまったコパ・デル・レイ準決勝ファーストレグよりも、ボールを支配する意思を示している。
「最後の試合よりもゲームを支配したい。あのベルナベウでの一戦よりも主役になることを試みるよ。とても激しくぶつかり合う試合になるはずだ」
「クラシコは予想がつかない一戦で、どういった状況で試合を迎えるかは関係がない。私たちは様々な面を練習してきた」
「思うに、勝利の可能性は50%ずつだ。しかし私たちはホームでプレーするから、少しだけ上かもしれないね」
今季バルセロナは11試合で1-0の勝利を収めているが、これは欧州主要リーグ最多の数字となる。ただ攻撃的なポゼッションフットボールを哲学としているチームが、堅守が際立つスコアで勝利していることを疑問視する声もある。
「結果とスタイルは別物だ。私たちがスタイルを変えることはないし、後方に引いて守るなど絶対にしない。このチームはいつだって率先してプレーしている。バルサは初の欧州カップ優勝を1-0で成し遂げたが、スタイルについては何も言われなかった」
「しかし、1-0がどうしたって言うんだ? 選べるならば4-0や5-4を選ぶが、しかし相手チームの守備が良くて、ゴールを決めるの苦労を強いられているということだ。フットボールをプレーしたことがなければ、対戦相手がいるということを理解できないんだよ。1-0という結果はファンタタスティックで素晴らしい。そこに問題があるのか?」
チャビ監督はその一方で、この試合に間に合わなかった負傷離脱中のMFペドリについても触れた。
「ぎりぎり間に合うかという感じだった。リスクがあるのは承知していたが、昨日再び痛みを覚えたんだ。100%でなければ出場しない方がいい。何かの決勝戦というわけではなのだから、無理に出場させたくはない。彼にそう言ったよ」
この試合の注目ポイントの一つとして挙げられるのが、DFロナルド・アラウホとFWヴィニシウス・ジュニオールのマッチアップだ。ここまでは右サイドバックとしてプレーするアラウホが、マドリーFWを完全に抑え込んでいる。
「アラウホはフィジカル的に強靭で、スピードがあり、相手の突破の動きを予知できる。責任感を備えたリーダーでもあり、まさにワールドクラスのDFだ。私にしてみれば世界最高のDFの一人だし、彼がチームにいるというのは一つの保証だよ」
「アラウホはヴィニシウスとのデュエルを制してきた。が、私はヴィニシウスのこともかなり好きだ。マドリーが擁する大きな価値を持った選手だよ」




