5日のラ・リーガ第24節、本拠地カンプ・ノウでのバレンシア戦に1-0で勝利したバルセロナ。チャビ・エルナンデス監督は試合後、「あまりにも苦しんだ」一戦との感想を述べている。
15分にMFセルヒオ・ブスケツの浮き球からFWハフィーニャが先制点を決めたバルセロナ。しかし、なかなか追加点を奪えずにいると59分、DFロナルド・アラウホが最終ラインを抜け出そうとしていたFWウーゴ・ドゥロを引っ張って一発退場となる。10人となった後にはバレンシアの攻撃に苦しみ、何とか1点リードを維持して試合終了のホイッスルを迎えている。
ベンチ入り禁止処分によって、スタンドにある一室からこの試合を見守っていたチャビ監督は、次のような感想を述べた。
「ベンチでもナーバスに過ごしているが、スタンドからだともっとそうなってしまう。コミュニケーションが取れないからね。まあ上からの方がピッチがよく見えるんだが」
「私たちはあまりにも苦しんだ。本当は2-0にしなければいけなかったのだが……PKにポスト直撃のシュートと勝負を決めるチャンスがあったにもかかわらず、その後に退場者が出て最後まで苦しむことになってしまった。今季は、何度もこんなことが起こっている」
後半にはPKを獲得した際、キッカーとしてボールを手にしたFWフェラン・トーレスは、FWアンス・ファティから代わりに蹴らせるよう何度も求められたものの譲らず。そうして打ったシュートは、枠の外に外れている。
F・トーレスは昨年11月以降ゴールに恵まれていないが、パフォーマンス的にどん底の状態にあるA・ファティにキッカーを譲るべきだったとの意見もある。カンプ・ノウの観客はA・ファティが交代する際に喝采を送り、F・トーレスに対しては少量ではあるがブーイングを浴びせていた。
チャビ監督はこの件について、F・トーレスを批判するべきではないことを強調する。
「キッカーに関しては序列があり、選手たちにそのことを伝えている。それはコーチングスタッフが決めていることだ。しかし感覚や自信といった要素もあり、それは選手間で話し合うべきだろう」
「先週、観客はフェランの名前をコールしていた。彼は休まず懸命にプレーし続けてくれるし、ミスすることもできるはずだ。今回のことで彼を磔の刑にする必要などない。キッカーには序列があるが、選手間で話し合えばいい」
「ファティがシュートを打つ野心や意欲、責任感を示してくれるのは素晴らしい。ただ、キッカーには序列があるんだ。彼がゴールを決めたかったこと、チームを助けたかったことはポジティブだ。素晴らしい姿勢だよ」




