12日のチャンピオンズリーグ(CL)決勝トーナメント1回戦セカンドレグ、バルセロナはホームでのナポリ戦に3-1で勝利。2戦合計でも4-2と上回り4シーズンぶりとなる準々決勝進出を果たしている。チャビ・エルナンデス監督は試合後、ベスト8入りに大きな喜びを表している。
ファーストレグを1-1の同点で終えていたバルセロナ。このセカンドレグでは、前半にMFフェルミン・ロペス、DFジョアン・カンセロのゴールで2点先取するも、DFアミル・ラフマニに1点を返されて試合を折り返す。その後、ナポリの攻勢を許す時間帯も長かったが、83分にFWロベルト・レヴァンドフスキが3点目を決めて決着をつけている。
バルセロナがベスト8進出を果たしたのは、同じく決勝T1回戦でナポリを下した2019-20シーズン以来のこと。翌シーズンはベスト16でPSGに敗れ、2シーズン前、1シーズン前はグループステージで敗退してヨーロッパリーグに回っていた。つまりバルセロナは2021年夏にメッシが退団してから、初めてベスト8に進出したことになる。
バルセロナを阻んでいた一つの壁を破ったチャビ監督は試合後、1月後半に今季限りでの退任を発表した効果が出ていることを強調。スペイン『モビスタール・プルス』とのインタビューで、自身の退任発表以降、チームのモチベーションが上がっているとの見解を示した。
「完璧な試合だった。チームはすべてを出し尽くしたんだ。選手たちを誇りに思う」
「私が今季終わりの退団を発表したことで、選手たちは一歩を踏み出した。前にもそう言ったはずだよ。人々は信じず、チームのコントロールが失われると話していたがね。私たちは不当な批判を受け続けていたんだ」
「チームはとても良かった。アグレッシブで、ハイプレスをしっかりと仕掛けていた。ファンも楽しんでくれたようだ。素晴らしいチームを相手に3-1の勝利を収められたのは、決して偶然ではない」
チャビ監督はその一方で、的確な判断の横パス、大胆な縦パスでビルドアップの中心となり、さらに守備でも大きな存在感を放った17歳DFパウ・クバルシについて言及。17歳DFはこれがCL初出場だったが、いきなりMOMに輝いている。
「クバルシはナーバスになることがない。そのビルドアップのパスは凄まじく、攻撃のプレーを生み出すためのタメもつくることもできる。インサイドハーフとの連係も素晴らしく、彼のプレーを見るのはまさにスペクタクルだ」
モンジュイックに集まった観客はチャビ監督のチャントを歌い、チャビ監督は拍手をしてそれに応じていた。
「彼らは毎試合してくれている。今日はクレ(バルセロナファン)が喜びを噛み締める日だ」
「さて、抽選会を待とうか。私たちは準決勝に進出する期待と意欲を抱いているよ」
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