バルセロナは12日のチャンピオンズリーグ（CL）・グループC第4節、ホームでのインテル戦を3-3のドローで終えた。チャビ・エルナンデス監督は、CL敗退が濃厚な状況に失望を隠せなかった。
前半にFWウスマン・デンベレが先制点を決めながらも、後半にインテルの逆転を許したバルセロナ。このままでは敗退という状況で82分にFWロベルト・レヴァンドフスキが同点弾を記録するも、89分にMFロビン・ゴセンスに勝ち越し弾を決められて、またも絶対絶命の状況に。しかし92分、レヴァンドフスキが強烈なヘディング弾を突き刺し、土壇場で敗退を免れた。
ただし、バルセロナがこのままCLで生き残る可能性はあまりに低い。インテルは第5節、ホームでのヴィクトリア・プルゼニ戦に勝利すればグループステージ突破となり、その時点でバルセロナの2シーズン連続でのグループステージ敗退が決定する。
チャビ監督はこのインテル戦の結果を「ネガティブ」、そして今季CLグループステージを「残酷」と形容している。
「今日の試合？ ネガティブだ。今季のCLは私たちに対して残酷であり続けている。後半は多くのチャンスを許してしまった。前半は素晴らしかったのだがね。1失点目はDFラインの明確なミスで、2失点目も同じだった。ミュンヘンからミラノ、そして今日の試合と、CLは私たちにとって残酷であり続けている。（CLの生き残りは）私たち次第ではない。状況はとても難しいよ。とにかく進んでいかなければ、クラシコのことを考えなくてはいけない。ラ・リーガに集中しなくてはいけないんだ。チャンピオンズはとても難しくなってしまった」
「前半は素晴らしかった。準備した通りに内と外から攻撃を仕掛けられたね。しかし、後半になってミスが生まれてしまった。1失点目は私たちのメンタル面に影響を与えたし、2失点目はトップレベルで起こってはならないものだった。私たちはそれでもトライしたが、どうにもならなかった」
「ホームでインテルに勝てないならば、私たちは（CLに）値しないということだ。確かに、私たちにはほんの少し可能性が残っている。かすかな希望はあるが、しかし難しいよ」
「クレ（バルセロナファン）としても失望と悲しみ、少しの憤りを感じている。昨季は恵まれていなかったが、今季はそういうことじゃない。今季の原因は、私たちのミスにあるのだから。自分たち自身でチャンスを逃したんだ。手の中にあったものをつかまなかったんだよ。反省しなくてはいけないが、しかし昨季と比べて上向いてはいる。昨季は無理だったが、今季は私たちのミスによってこういうことになった。その方が、心が痛いがね。私たちにとっては大きな打撃で、残酷だが、しかし満足できる瞬間もあった。今日の前半とかね」
「今日のゲームプランは良かった。守備が過ちを犯したとしたら、それは私の過ちだ。ピケ、ブスケツ、ペドリ、またはデンベレがミスしたら、それは監督としての私のミスだ。選手がミスしたときには、私がその全責任を背負う。今日の後半についても、私に責任があるんだよ」