ヴィッセル神戸とバルセロナは27日、ノエビアスタジアムでヴィッセル神戸30周年記念チャリティーマッチ『FRIENDLY MATCH』を開催した。
昨季はラ・リーガ優勝に加えてコパ・デル・レイ優勝を達成したバルセロナ。今夏にはGKジョアン・ガルシアやFWマーカス・ラッシュフォードといった即戦力を獲得してチームを強化し、紆余曲折あったが神戸との試合を行うために来日を果たしている。
そんなバルセロナでは、新10番ラミン・ヤマルやペドリ、ハフィーニャら主力選手が先発。レヴァンドフスキや新加入FWラッシュフォードはベンチスタートに。一方の神戸では、宮代大聖や井手口陽介、佐々木大樹らがスタメンに名を連ねた。
試合は序盤からバルセロナがボールを保持し、ヤマルらを中心に相手陣内に侵入。4分にはヤマルのチャンスメイクから決定機を作った。一方の神戸はソリッドな守備から速攻を狙い、5分には広瀬陸斗がミドルシュート、その直後にも宮代大聖がビッグチャンスを迎えている。
互いに積極的なプレーを見せる中、バルセロナはボールを動かしながらプレッシャーをかわし、ハフィーニャを中心にチャンスメイク。21分には、そのハフィーニャが鋭いミドルシュートで会場を沸かせた。29分には抜け出したハフィーニャからヤマルがチャンスを迎える。すると33分、バルセロナが先制に成功。フェルミン・ロペスのCKから、最後は混戦の中でエリック・ガルシアが押し込んでいる。良い流れの中からリードを奪った。
追いかける展開となった神戸は、41分に左サイドをからチャンスを作り、最後は宮代大聖に決定機が訪れたが、シュートはGKの正面へ。すると43分、同点に追いついた。佐々木大樹がクバルシからボールを奪ってボールを持ち上がると、シュートはGKに阻まれたが、こぼれ球から宮代大聖が流し込んだ。見事な速攻で試合を振り出しに戻し、前半を折り返す。
バルセロナは後半から大幅にメンバーを変更。ヤマルやハフィーニャらは下がり、レヴァンドフスキや注目の新加入FWラッシュフォードらがピッチに入った。一方の神戸も、宮代大聖らを下げるなど選手を複数入れ替えている。
後半もバルセロナがボールを握り、神戸が速攻を狙う展開に。バルセロナは左サイドのラッシュフォードが積極的な仕掛けを見せると、レヴァンドフスキらも絡みながらチャンスを作っていく。62分、DFラインの背後を取ったダニ・オルモが巧みなトラップから際どいシュート。その直後にも、ラッシュフォードが枠内シュートを放っている。
すると77分、バルセロナが勝ち越し。ラッシュフォードが前線のレヴァンドフスキにパスを送ると、前線でタメを作って右サイドへ。ルーニー・バルジがダイレクトで狙い、シュートを流し込んだ。見事な連携から19歳の新加入FWの一発でリードを奪っている。なおこの直後、精力的なプレーを見せていたラッシュフォードはベンチに下がった。
バルセロナの勢いは止まらず、87分には3点目。クンデの精度の高いクロスをダニ・オルモは打ちきれなかったが、短くなったクリアボールをペドロ・フェルナンデスがダイレクトシュート。カンテラ出身の17歳が豪快にネットを揺らした。試合はこのまま終了し、バルセロナが3-1で勝利した。
なおバルセロナはこの後、韓国へと移動。31日にFCソウル、8月4日に大邱FCと対戦する。