バレンシアのアニル・マーティー会長の音声が流出し、自クラブのMFカルロス・ソレールに対して脅し文句のような言葉を口にしていたと、大きな話題になっている。
スペイン『スーペル・デポルテ』は、食事の席で録音されていたとみられるマーティー会長の音声を公開。その音声の中で同会長は、クラブの生え抜きであるソレールが退団を望んでいることを明かしていた。
「カルロス・ソレールはシーズンの最初から、はっきりしていたよ。退団するとね。敬意を払わなくちゃいけない。彼はファンからあまりに大きな重圧を受けているのだから」
「彼には妻、家族がいる。最後に望んでいるのは、両親が外を歩いても問題ないようにすることだ。退団するとしても、家族にはここで気持ちよく過ごしてもらいたいってことだ。私は敬意を払うよ」
マーティー会長のソレールについての言及は、これだけにとどまらない。ソレールに対して実際に口にした言葉なのか、同選手と話している体で、こんなことを語っている。
「もし1月に去るならば、メディアを使ってお前を殺す。そのために10万ユーロ使ってやる。金(移籍金)を持ってこい。お前はここのアカデミーで育ったわけだし、クラブはお前にずいぶんと投資をしてきたんだ」
マーティー会長はそのほか、主将DFホセ・ルイス・ガジャが「スペイン代表やチャンピオンズリーグ出場チームでプレーすることを望んでいる」ために、こちらも退団を希望していると口に。またホセ・ボルダラス監督については「かなり難しい性格をしている」と語りながらも、良い関係を構築していることを強調していた。
バレンシアはその後に公式声明を発表し、流出した音声が4月27日に行われたバレンシアの実業家5人とバレンシア財団による食事会で録音され、悪意のある編集が施されていることを強調。『スーペル・デポルテ』に対して、法的手段を講じる考えも明らかにしている。
なおバレンシアと2023年まで契約を結ぶソレールは、バルセロナがMFフレンキー・デ・ヨングを放出した場合に、その後釜になる大本命の選手であるとスペイン『スポルト』と『アス』によって報じられている。




