バルセロナは29日にラ・リーガ第12節、敵地メスタージャでのバレンシア戦に臨み、1-0の勝利を果たした。
先のミッドウィークにチャンピオンズリーグ敗退が決定し、なおかつバイエルン・ミュンヘンに0-3完敗を喫したバルセロナ。ラ・リーガではレアル・マドリー戦以外無敗で切り抜け、直近2試合のビジャレアル戦(3-0)、アスレティック・ビルバオ戦(4-0)も好パフォーマンスを見せていただけに、このバレンシア戦で良い感触を取り戻したいところだ。
チャビ監督はGKテア・シュテーゲン、DFバルデ、クンデ、エリック・ガルシア、ジョルディ・アルバ、MFフレンキー・デ・ヨング、ブスケツ、ペドリ、FWデンベレ、レヴァンドフスキ、アンス・ファティを先発で起用。いつもの4-3-3システムを使用している。
前半、バルセロナはゲームの主導権を握り、決定機も手にしていった。が、レヴァンドフスキのヘディングシュートがポストに当たり、アンス・ファティがGKママルダシビリとの1対1の場面で決め切れないなど、先制点獲得までには至らない。前半は、スコアレスのまま終了。なお前半の途中、バレンシアはカバーニの負傷によってマルコス・アンドレが代わりに出場し、一方バルセロナはエリック・ガルシアが痛めたことでマルコス・アロンソを投入している。
後半、バレンシアは50分にクロスからサムエル・リノがネットを揺らした。しかしゴール直前、マルコス・アンドレがクロスに対して明らかなハンドでコースを変えていたために得点は認められなかった。の一方でチャビ監督は、56分に交代カードを3枚切り、ブスケツ、デンベレ、アンス・ファティを下げてフェラン・トーレス、ガビ、ラフィーニャをピッチに立たせた。バレンシアを古巣するF・トーレスは、メスタージャの観客から痛烈なブーイングを受けながらピッチに入っている。
しかし、ここからバルセロナの勢いは増すどころか衰えていき、逆にバレンシアが勢いづいていく。かてて加えて、バルセロナはもう一人のセンターバック、クンデまでもがプレー続行不可能となり、チャビ監督は74分にピケを入れて交代枠を使い切った。
疲労を感じさせながら、バレンシアと攻守が激しく入れ関わる試合を演じるバルセロナ。85分にはペドリの折り返しにペナルティーエリア内フリーのF・トーレスが合わせようとしたが、ボールは軸足に当たってしまい絶好機を逃してしまう。
引き分けが濃厚と思われた試合だったが、93分についにスコアが動く。決めたのは、レヴァンドフスキだ。ペナルティーエリア内のポーランド代表FWは、後方のハフィーニャの浮き球のパスに反応。前方にジャンプしながら右足を伸ばし、アウトサイドでボールに触れてネットを揺らしている。バルセロナはこの1点のリードを最後まで維持して、試合終了のホイッスルを迎えた。ラ・リーガ3連勝のバルセロナは、勝ち点を31として暫定で首位レアル・マドリーと並んでいる。




