今季、クラブ史上においても最高クラスの守備力を誇示するバルセロナ。守備の象徴として扱われる正GK、マルク=アンドレ・テア・シュテーゲンにとっては、記録づくめシーズンとなりそうだ。
23日のラ・リーガ第30節、本拠地カンプ・ノウでのアトレティコ・マドリー戦に1-0で勝利し、今季10回目の1-0勝利を実現したバルセロナ。失点をゼロに抑えられる守備力は今季のチームにとって大きな強みであり、それはT・シュテーゲンの記録という形で表れ始めている。
アトレティコ戦ではFWアントワーヌ・グリーズマン、MFヤニック・カラスコの決定機でファインセーブを披露したT・シュテーゲンは、これでラ・リーガ30試合中23試合を無失点で終えたことに。2014-15シーズン、現ベティスGKクラウディオ・ブラーボが樹立したクラブ記録に早くも並び、また2004-05シーズンにチェルシーが達成した21世紀の欧州記録にもあと2試合まで迫っている。
T・シュテーゲンはラ・リーガで30節までに喫した失点は9で、カンプ・ノウで許したゴールはわずか2点のみ! ラ・リーガが38節分を戦うようになって以降、最少失点記録を保持するのは元デポルティボのリアーニョ氏(1993-94)、そしてアトレティコのGKヤン・オブラク(2015-16)で、失点数は18。T・シュテーゲンはその記録を更新することにも期待がかかる。
もちろん、バルセロナの堅守はT・シュテーゲンだけでなく、DF陣、もっと言えばチーム全体でつくり上げているものだが、しかしドイツ代表GKがアトレティコ戦のように今季何度もチームの窮地を救ってきたのも事実だろう。チャビ・エルナンデス監督はアトレティコ戦後、T・シュテーゲンがいかに自分チームにとって決定的な存在かを強調していた。
「マルクは世界のベスト3に入るGKだ。並外れているし、私たちにとって保証とも言える存在だよ。チームの守備は全体的に素晴らしものだが、しかしマルクは今季何度も決定的な働きを見せてくれているね」




