バルセロナは11日にコモとの親善試合に臨み、5-0の大勝を飾った。この試合では渦中の存在だったGKマルク=アンドレ・テア・シュテーゲンが、主将としてサポーターに向けてスピーチを行っている。
バルセロナは伝統のプレシーズンマッチ、ジョアン・ガンペール杯でコモに大量得点で勝利。Bチームのスタジアム、ヨハン・クライフで21分、35分にMFフェルミン・ロペス、37分にFWハフィーニャ、42分、49分にFWラミン・ヤマルがゴールを決めて、サポーターに歓喜をもたらした。
そして試合後、駆けつけたファンに対してスピーチを行ったのは、テア・シュテーゲンだった。バルセロナから第3GKとしての扱いを受け、腰部手術の診断書をラ・リーガに提出することを拒み、懲戒手続きで第1キャプテンの座を剥奪され、その後にジョアン・ラポルタ会長と話し合い和解(診断書の提出にも同意して懲戒手続きも取り止めに)……。バルセロナとの問題を過去のものとしたドイツ代表GKは、第一キャプテンとしてマイクを握ると、まず次のように語った。
「自分のことについて話させてもらうと、クラブと僕の問題を解決することは重要だった。さあ、今こそ前を見ようじゃないか」
観客の大多数、またラポルタ会長からも喝采を浴びたテア・シュテーゲンは、チームの代表として話を続けた。
「今季の始まり、僕たちは大きな期待を抱いている。昨季は三つのタイトルを獲得したが、それは今夏でこのクラブを離れた選手たちのおかげでもある。彼らに対して感謝を伝えたい。昨季、僕たちは本当にプレーを楽しみ、大切な三つのタイトルをつかんだんだ」
「それに僕たちには新加入の選手たちもいる。“テク(GKヴォイチェス・シュチェスニー)”みたいに皆が知っている選手を含め、全員に対してようこそと言いたい。僕は彼らのことをサポートしていくつもりだ。チームは選手補強によって、さらなる強さを手にした。新加入の選手たちは間違いなくチームに適応してくれるだろう」
「僕たちはすべてのタイトルを獲得するために戦っていく。サポーターの皆が僕たちの背中を押してくれることを期待しているよ」
「今、バルサはさらなるエネルギーを手にしている。成功をつかめることを期待しているよ。ビスカ(万歳)・バルサ、ビスカ・カタルーニャ!」


