25日のチャンピオンズリーグ(CL)・グループH第3節、バルセロナはホームでのシャフタール戦を2-1で制した。
フレンキー・デ・ヨング、クンデ、レヴァンドフスキ、ハフィーニャ、ペドリ、セルジ・ロベルトが負傷でガビが出場停止……。バルセロナはトップチームで起用可能な選手がわずか12人しかいない緊急事態に陥り、ラミン・ヤマル、フェルミンは当たり前として下部から8人を招集してそれを補っている。
チャビ監督は苦しい台所事情でGKテア・シュテーゲン、DFカンセロ、アラウホ、イニゴ・マルティネス、マルコス・アロンソ、MFフェルミン・ロペス、オリオル・ロメウ、ギュンドアン、FWヤマル、フェラン、ジョアン・フェリックスを起用。いつもの4-3-3システムを採用した。
前半、立ち上がりからボールを保持したバルセロナ。チームを引っ張ったのは、今季プレシーズンからトップチームとともに行動する20歳フェルミンだった。
バルセロナは28分に先制する。ギュンドアンの浮き球のパスを出すと、鋭い飛び出しを見せたフェルミンが胸トラップから左足でシュートを放ち、これが左ポストに直撃。跳ね返ったボールに反応したフェランが強烈な右足ボレーでネットを揺らした(ゴール直後はフェルミンのオフサイドが取られたものの、VAR介入でオンであったことが確認されている)。なおゴールを決めたフェランは上のユニフォームをまくり、「おばあちゃんにこれを捧げるよ」とのメッセージを披露していた。
バルセロナはさらに36分、今度はフェルミン本人が得点。ペナルティーエリア手前でボールを受けた背番号32は、ペナルティーアーク付近から強烈な右足のシュートで枠内右隅に沈めている。
2点リードで試合を折り返したバルセロナは後半、J・フェリックス、フェルミン、フェランらがチャンスを迎えていくも3点目を決めきれない。すると62分、カウンターからシャフタールのゴールを許す。ワン・ツーでマークにつくO・ロメウを振り切り、最終ラインを突破したスダコフにシュートを決められた。
1点差に迫られたバルセロナ。チャビ監督は70分にM・アロンソをバルデに代え、75分にはどこか痛めた様子のJ・フェリックスとの交代でギウを投入。さらに82分には大車輪の活躍をフェルミンも下げてマルク・カサドもピッチに立たせた。
バルセロナは終盤、試合を通してキレのあるドリブルを見せていたヤマルらを中心に攻め込んでいくが、やはり3点目は奪えず。それでもT・シュテーゲンも好守もあって1点リードを維持したまま試合終了のホイッスルを迎え、CLグループステージ3連勝を果たしている。
グループHで首位に立つバルセロナだが、3連勝を果たしたのはメッシがプレーした最終シーズンとなる2020-21シーズン以来のこととなる。その後2シーズン、同チームはグループステージで敗退を喫しており、メッシ退団から3年後、ようやく決勝トーナメントが見えてきている。
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