20日のラ・リーガ第10節、バルセロナはホームでのセビージャ戦で5-1の大勝を収めた。
次のミッドウィークにバイエルン戦、来週末にレアル・マドリーとのクラシコを控えるバルセロナ。今季ここまでで最も難しい勝負の一週間と言えるが、フリック監督はこのセビージャ戦で出し惜しみすることなく主力を先発させている。スタメンはGKイニャキ・ペーニャ、DFクンデ、クバルシ、イニゴ・マルティネス、バルデ、MF(後列)カサード、ペドリ、(前列)ラミン・ヤマル、ハフィーニャ、アンス・ファティ、FWレヴァンドフスキで、システムは4-2-3-1。
立ち上がりからボールを保持してセビージャ陣地で試合を進めるバルセロナは、24分に先制点を獲得。ハフィーニャがペナルティーエリア内でペケに倒されてPKを獲得し、キッカーのレヴァンドフスキがGKニーランを破った。
バルセロナは攻勢はその後も衰えず、前半だけで3点のリードを得る。28分には右サイドを突破したヤマルがペナルティーエリア手前にボールを折り返し、駆け込んできたペドリが右足を一閃。申し分ない威力のボールが、枠内右に突き刺さった。さらに39分にはCKの流れからハフィーニャがミドルシュートを放ち、レヴァンドフスキが右足でコースを変えて枠内に流し込んでいる。この日2ゴールのレヴァンドフスキは、今季12試合14得点。
バルセロナは後半も積極的に攻撃を仕掛けるが、ヤマル、ハフィーニャらが決定機を決め切れない。フリック監督は66分にレヴァンドフスキ&ハフィーニャをパウ・ビクトール&フェルミン、75分にアンス・ファティ&ヤマルをジェラール・マルティン&パブロ・トーレに代える。そして82分、パブロ・トーレが4点目を記録。背番号14はペナルティーエリア内中央でクンデからの横パスを受け、バデの股を抜く右足のシュートでネットを揺らしている。
このゴールの直後、バルセロナサポーターが待ち侘びた瞬間が訪れた。フリック監督はペドリとの交代で、前十字靭帯断裂の重傷から復活を遂げたガビを投入。ペドリからキャテンマークを左腕に巻かれたガビは、喝采を浴びながら336日ぶりにピッチに立っている。
バルセロナは終盤、87分に速攻からスタニスのゴールを許してセビージャに一矢を報いられるも、88分にダメ押しとなる5点目を記録。左サイドからのFK、パウ・トーレスがペナルティーエリア内に送ったクロスが、そのままネットに吸い込まれている。バルセロナは4点リードで試合終了のホイッスルを迎えてラ・リーガ2連勝。勝ち点を27として、2位レル・マドリーに3差をつけて首位を走っている。