20日のラ・リーガ第18節、バルセロナはホームでのアルメリア戦に3-2で勝利した。
公式戦ここ10試合の成績が4勝2分け4敗で、ここ3試合は1分け2敗と勝ちなし……。不調続くバルセロナが2023年最後の公式戦で対決するのは、第17節までに獲得した勝ち点がわずか5で、最下位に沈んでいるアルメリアだ。勝てばクラブ内外の緊張感を少し解いて今年を終えられるが、反対に負ければチャビ監督の立場はいよいよ危うくなる。
バルセロナ指揮官はGKイニャキ・ペニャ、DFカンセロ、アラウホ、クリステンセン、バルデ、MFセルジ・ロベルト、ギュンドアン、フェルミ(中盤はフレンキー・デ・ヨング出場停止&ペドリ負傷)、FWハフィーニャ、レヴァンドフスキ、ジョアン・フェリックスをスタメンとして起用している。
立ち上がりからボールを保持したバルセロナだが、中盤の主力2人を欠いたこともあって効果的なポゼッションフットボールは見せられず、アルメリアの堅守速攻に手を焼く。それでも33分、今季の強みであるセットプレーから先制に成功。ギュンドアンの右CKからアラウホがヘディングシュートを放ち、GKマキシミアーノが弾いたボールをハフィーニャが枠内に押し込んでいる。
先制したバルセロナだが、41分に再び守備の脆弱さを露呈してしまう。アルメリアはセルヒオ・アリバスのスルーパスからレオ・バプティスタンが最終ラインを突破し、ループシュートでI・ペニャを破った(最初はオフサイドの判定となったがVAR介入でゴールが認められている)。バルセロナはこれが今季ラ・リーガ20失点目で、第18節時点で昨季全38節を消化した段階と同じだけのゴールを許している。
同点で試合を折り返したバルセロナは60分、今度はハフィーニャの左CKからニアサイドのS・ロベルトがヘディングシュートを決めて再び勝ち越す。が、アルメリアを引き離すことはできない……。71分にはI・ペニャとアラウホの連係ミスからエドガルにネットを揺らされ、またもスコアをタイに戻された。
どちらに対して分からないブーング(指笛)が飛ぶモンジュイックで、焦りを募らせるバルセロナ。ハーフタムにジョアン・フェリックス&クリステンセンをフェラン&クンデに代えていたチャビ監督は、76分にハフィーニャとの交代でラミン・ヤマルも投入して3点目を目指した。
そして83分、バルセロナが三度勝ち越す。ゴールを決めたのはまたもS・ロベルト。バルセロナ主将はレヴァンドフスキの浮き球をペナルティーエリア内で受けて、マキシミアーノを眼前に右足のシュートでネットを揺らした。バルセロナは今度こそ1点リードを守り切り、勝ち点3を獲得している。
公式戦4試合ぶり、ラ・リーガ3試合ぶり勝利のバルセロナは勝ち点を38として、前日にヘタフェと引き分けたアトレティコ・マドリー(1試合未消化)に3差をつけて3位に浮上。暫定ながら、首位ジローナとの勝ち点差を6、2位レアル・マドリーとの差を4に縮めている。
なおバルセロナは、22日にアメリカのダラスで親善試合クラブ・アメリカ戦に臨み、年内の予定を終了する。




