バルセロナのチャビ・エルナンデス監督が、クラシコ勝利を誇っている。
20日にラ・リーガ第29節、敵地サンティアゴ・ベルナベウでのレアル・マドリー戦に臨んだバルセロナは、ポゼッションフットボールでマドリーを圧倒。前後半に2点ずつを決めて、5連敗していたクラシコで快勝している。
試合後会見に出席したチャビ監督は、次のような感想を述べた。
「とてもうれしいし、満たされている。全バルセロニスモ(バルサ主義)と、この勝利の意味を思ってね。現在と未来のダイナミズムを変化させられる出来事だ」
「私たちはモドリッチとクロースが飛び込んでくるために中盤の選手たちの背後を狙った。選手たちに対しては、今日は意思の強さと勇敢さが試される試合だと言っていたんだ。ボールを失うことはできなかった。マドリーはそこで生きるチームだからね。私たちは試合をコントロールしていたし、ハイプレスも良かった。多くのチャンスをつくりだした。完璧な試合を演じたし、マドリーよりもずいぶん良かった。私たちの方が、かなり上だったよ。もっとゴールを決められたはずだった」
「おそらく、バルサが戻ってきたと言うことができるだろう。これがプレーモデル、プレーアイデアなんだ。バルサのアイデアはしっかりとプレーして、競い合うことにあるんだよ。私たちはゲームというものを理解する技術的にとても素晴らしい選手たちを擁している。これまでこういったプレーをしてこなった選手たちだって、ちゃんと理解を深めようとしている。私は選手たちに団結すること、努力すること、チームを助けることを求めているんだ。ロッカールームの私たちは素晴らしい家族だよ」
チャビ監督は、自身がバルセロナを心底愛していることも強調した。
「とても幸せだ。私はバルサの監督というだけでなく、このクラブのことを心から思っている。世界最高のクラブだと信じているんだ。今日は喜びを噛み締めるべき日だし、皆で祝い合いたい。ベルナベウで勝つのは骨が折れることだ。ベルナベウでの0-4勝利は、私とこのプロジェクトに自信を与えてくれる。バルサはこうした形で競わなくてはならない」
4-0とした時点で勝負を決めていたように思えたバルセロナだが、チャビ監督は不用意にボールを失った場面で強烈なリアクションを見せていた。
「今日は0-4だったが、もし0-1でああしたボールを失えば試合すら失ってしまう。ああしたボールを失うと、かなりの苛立ちを覚えるね。あんな風にボールを失ってはいけないんだ。後半、私が怒っていたのはそれが理由だ。いくつかのフェーズでは、もっと良いプレーを見せられたはずだ」
首位レアル・マドリーとの勝ち点差を12に縮めた3位バルセロナ。未消化分のラージョ戦にも勝利すれば9差にもできるが、チャビ監督は逆転優勝を見据えているのだろうか。
「難しいだろう。考えは昨日と変わらない。ゴールアベレージでマドリーを上回ったのは(勝ち点が並んだ際に)重要となるだろうがね。だが、とても難しいよ。レアル・マドリーは3回しか負けていない。難しいが、しかし否定することもない。私たちは勝ち続けなくてはいけない」
バルセロナ指揮官として初めて臨んだクラシコで快勝したチャビ監督。それはジョゼップ・グアルディオラ現マンチェスター・シティ監督が、同スタジアムで初めて指揮を執り、6-2大勝を収めたことを彷彿させる。
「比較することはできるだろう。私たちはゴールでもプレーで彼らを圧倒した。満面の笑みでここを去ることにするよ」




