バルセロナのジョアン・ラポルタ会長が、レアル・マドリー&ユヴェントスとともに創設を目指し続けているスーパーリーグについて語っている。
マドリーのフロレンティーノ・ペレス会長は先に、「ナダルとフェデラーは、ここ数年で40回は戦った。一方でリヴァプールに目を向ければ、私たちは彼らと67年間で9回しか戦っていない。チェルシーとの対戦回数は4回で、最後の2回はここ最近だ」「フットボールを本来の場所に戻すためには、最高の試合を提供する必要があるんだよ」と語るなど、スーパーリーグ創設の必然性がビッグクラブ同士の対戦を増やすことにあることを説いていた。
その一方でラポルタ会長は、スーパーリーグを開かれた大会として、ジャイアントキリングが起こる余地を残す必要性を説く。スペイン『ソノラ・プロジェクト』とのインタビューで、次のように語っている。
「思うに、私たちビッグクラブ同士の試合ばかりだったら飽きてしまう。最後には疲れてしまうよ。私たちフットボール好きはうんざりしてしまうものなんだ」
「反対にスモールクラブがビッグクラブに勝つことは素晴らしく、健全だ。弱い方を応援するのは美しいことだよ。ギリシャが勝ったEUROはやはり素晴らしかったし、イングランドでレスターが優勝したのも特別だった。それこそがフットボールなんだ」
「スーパーリーグはチャンピオンズリーグをもっと良くしたものではなくては。良質なフォーマットがあれば、世界で最も魅力的な大会になれる。だが、それと同時に各国のリーグ戦も維持しなくてはならない。それは根幹的なことだ」
「私がバルサの代表としてスーパーリーグのプロジェクトに加わったとき、プロジェクトはもうずいぶんと進んでいた。私の基準では、スーパーリーグは開かれたもの、実力主義のものでなくてはならない。そしてスーパーリーグは各国のリーグと共存することも必要だ。私にとって、それは本当に大切なことなんだよ。スーパーリーグが各国のリーグに取って代わる大会になれば、間違いを犯すことになるだろう」




