2020年からサウジアラビアで開催されるようになったスペイン・スーパーカップだが、スペインサッカー連盟(RFEF)のルイス・ルビアレス会長とバルセロナDFジェラール・ピケがサウジアラビアとの交渉中に話し合っていた音声が流出している。
ピケは投資会社コスモス・グローバル・ホールディングの経営者として、2020年から参加チームを2チームから4チームに増やして、サウジアラビアで開催されるようになったスペイン・スーパカップ開催に携わっていた。そしてスペインメディア『エル・コンフィデンシアル』は18日、RFEF&コスモスがサウジアラビアから支払われている額をスクープとして報道。サウジアラビアと結んだ6年契約で、RFEFが1回の開催につき4000万ユーロ、コスモスが400万ユーロを受け取っているという。
『エル・コンフィデンシアル』はさらに、ピケとルビアレス会長が話し合っている音声を公開。例えば、レアル・マドリーが800万ユーロ以下の報酬では、サウジアラビアでの開催に合意しないとルビアレス会長が口にすると、ピケは次のように返答している。
「さてさて、ルビ。それが金の問題だとしたら、彼ら(レアル・マドリー)に800万やって、バルサも800万……そのほかのクラブに200万と100万……、それで1900万だ。君たち連盟には600万ユーロ残るぜ。その前は何も残らなかったのに、600万が残るんだ。サウジアラビアにもっと迫ろうぜ。そうすれば、きっともっと手にできるはず……。ダメなら、彼らにこう言うんだ。マドリーは行かないって」
ルビアレス会長とピケはまた、スペイン・スーパーカップのサウジアラビア開催が決まる前には、同大会をカンプ・ノウで開催することも計画していた模様。その際には、まずレアル・マドリーにサンティアゴ・ベルナベウでの開催を拒否させようとしていたようだ。以下が、ルビアレス会長の流出音声となっている。
「ヘリ(ピケの愛称)、これはマドリーのことも考えなきゃいけないだろう。おそらく、マドリーは私にノーと言ってくる。自分たちを正当化するためには、そうなるのがベストだ。より収容人数が多い、コパ王者、コパのファイナリストのスタジアムで開催できるんだからね。合法性はあるさ」
「(ルビアレス会長の隣にいると目される)トマスはアトレティコがリーガに勝つと言っているぞ……かわいそうに。まあ、あそこで全試合をやるというのは良いアイデアだ。(バルセロナは)一試合を50万ユーロで貸し出すというのではなく、おそらく合計で200万とか250万ユーロを引き出せるだろう。そこでバルセロナは交渉の余地があると思うがね」
なおルビアレス会長はサウジアラビアでのスペイン・スーパーカップ開催が決定した後、コスモスがサウジアラビアとの交渉に参加していたことを認めている。ただし倫理的観点により、RFEFがコスモスに直接的に金銭を支払っているわけではなく、サウジアラビア側がコミッションとしてコスモスに400万ユーロを支払っているとのことだ。




