パリ・サンジェルマンがFWウスマン・デンベレの獲得に向けて本格的に動き出したようだ。対してバルセロナは徹底抗戦の構えを見せているという。スペイン『ムンド・デポルティボ』と『カデナ・セール』が報じている。
デンベレとバルセロナの契約解除金は現在5000万ユーロに設定されており、8月1日に1億ユーロまで引き上げられることになる(5000万ユーロの契約解除金が支払われた場合、クラブと選手で2500万ユーロずつ受け取る契約との報道も存在)。PSGは5000万ユーロの間に獲得することを目指して、その動きを本格化させた様子。『ムンド・デポルティボ』と『カデナ・セール』曰く、彼らはバルセロナにデンベレと正式に交渉する許可を求めたとのことだ。
これに対してバルセロナは、PSGに2024年まで契約を結ぶデンベレが「譲渡不可能」な選手である旨を伝えた模様。加えてアメリカの地で、ジョアン・ラポルタ会長とマテウ・アレマニーFD(フットボールディレクター)が29日、チャビ・エルナンデス監督が30日にデンベレと話し合いの場を持ち、移籍を絶対に阻止するべく彼がバルセロナにとっていかに重要な存在なのかを説いたようだ。なおPSGはデンベレの年俸として、現在の2倍の額を用意しているとみられる。
加えて『ムンド・デポルティボ』によれば、バルセロナはかつて契約解除金2億2200万ユーロを支払いFWネイマールを連れ去ったPSGと、今回は“戦争”をする覚悟を固めているという。もしPSGが今回も契約解除金を支払ってデンベレを獲得するとすれば、UEFAに同クラブが本当にファイナンシャルフェアプレーをクリアしているのか、その資金源に不正は存在しないのかどうかについて、徹底的な調査を求める考えとのことだ。
