バルセロナは15日にチャンピオンズリーグ(CL)準々決勝、ホームでのパリ・サンジェルマン(PSG)戦に臨む。前日会見に出席したチャビ・エルナンデス監督は、5年ぶりのCL準決勝進出に向けて意気込みを表している。
PSGホームでのファーストレグに3-2で先勝したバルセロナ。チャビ監督は2018-19シーズン以来となるベスト4進出がクラブにとって「成功」であると話している。
「今は大きな期待が存在している。感動するクレ(バルセロナファン)たちを目にできるのはクラブにとって成功だ。準決勝に進出できれば素晴らしい成功となるだろう」
「クラブとしては本当に大きなチャンスだ。ホームでプレーするのは追い風で、モンジュイックはカンプ・ノウのような魔法の夜を呼び込まなければいけない」
チャビ監督は、ぶつかり合うような真っ向勝負になることを予想している。
「ルイス・エンリケのチームが引くことはないし、またマンマークを使ってくるはず。高いラインを攻め込む展開となるだろうし、この勝負に勝つためには意思の強さと勇敢さが必要だ。私たちは世界最高のチームの一つ、世界最高の監督の一人と対戦することになるんだよ」
「私たちも引くようなチームではない。最高の私たちを見せられたら素晴らしいね。そのためにはハイプレスを中心良質なプレーを実践しなくてはならない。これはフットボールの戦争であり、絶対に苦しむことになるだろう。彼らが引くことはなく、私たちにだって引く気はないんだ」
「アウェーでの3得点について? アウェーゴールが3倍の価値を持ったら素晴らしいのだがね、ハハハ……。まあ私たちは1点リードしているだけだし、その価値は大きい。私たちは世界最高の一チームと対戦するわけだよ」
PSGのFWウスマン・デンベレは、昨季までの古巣のホームでプレーすることになるが、激しいブーングを浴びせられることが予想される。
「ファーストレグで彼に挨拶はした。人々は感じることを示せばいい。どうなるのか見てみよう」
「彼の退団は辛かった。素晴らしい時期を過ごしていたからね。しかし恨みはないし、もう一度挨拶をするよ。彼には敬意を持っているし、評価もしているよ」
CL準決勝に進出しても、チャビ監督の今季限りで退任という決断は変わらないのだろうか。
「私のことは心配しないでくれ。クラブやチームの将来だけに注目してくれればいい。私が続けるどうかではなくてね」
チャビ監督はまた、現役時代に指導を受けて最も影響を受けた指揮官にジョゼップ・グアルディオラ監督、ルイス・エンリケ監督、そしてスペイン代表で親交を深めた故ルイス・アラゴネス監督の名を挙げている。
「彼らとルイス・アラゴネスが、私の心に最も残っている監督だ。多くのことを心に刻んでいる。彼らが私に道を指し示したんだよ」