元バルセロナDFジェラール・ピケ氏が、同クラブの“ネグレイラ事件”についてコメントしている。
バルセロナは2001年から2018年まで、当時の審判技術委員会（CTA、スペインフットボールの審判統括組織でラ・リーガの試合担当なども決定）副会長エンリケス・ネグレイラ氏とその息子保有のDASNIL95社とNilsad SCP社に対して、審判のレフェリング分析及びそのコンサルティングを名目に約700万ユーロ（約11億円）を支払っていたことで審判買収疑惑にかけられている。
検察当局は10日、バルセロナが「審判の判定において恩恵を受ける」ために金銭を支払い続けていたと結論付け、財団法人としてのバルセロナ、同クラブの元会長ジョゼップ・マリア・バルトメウ氏、サンドロ・ロセイ氏、ネグレイラ氏らを起訴した。
この問題について、経営者としても才覚を発揮するピケ氏が見解を示している。スペイン『RAC1』とのインタビューに応じた同氏は、もしバルセロナが実際的に審判を買収していたとして、ネグレイラ氏の会社に金銭を支払っていたことは「理にかなっていない」との考えを述べた。
「自分ならばバルサ（の潔白）を保証するよ。彼らは審判を買収していなかった。買収するとしたら、彼（ネグレイラ氏）に直接的にブラックマネーを払えばいいじゃないか。請求書とともに委員会の副会長に払うなんてしなくてさ。彼と直接会って、封筒を渡せばそれで簡単に済むはずだ」
「審判の情報の必要性？ 選手たちは審判のことを見知っている。とりわけ外からやって来た監督が、各審判のことを知るためにそうした情報を必要としているんだろう。でも、ここにいる僕たちは全員のことを知っている。その紳士（ネグレイラ氏）と息子のことは、僕は知らないけどね」
「あの時代の僕たちを汚したいとしても無駄だよ。試合を見直せばいい話だけど、僕たちは本当に優れたチームだった。審判には依存していなかったんだよ」