バルセロナのジョアン・ラポルタ会長が、アトレティック・クルブFWニコ・ウィリアムズの獲得に前向きとなったようだ。スペイン『ムンド・デポルティボ』が報じている。
今夏ウィングの補強を目指しているバルセロナは、ここまでリヴァプールFWルイス・ディアスの獲得に動いてきたとされる。しかし13日、デコSD(スポーツダイレクター)がニコの代理人フェリックス・タニタ氏と話し合い、同選手が今夏こそ移籍を望んでいると売り込みをかけられたという。
『ムンド・デポルティボ』曰く、ラポルタ会長は当初、昨夏に移籍を拒絶したニコの獲得に否定的とされていたが、選手側から「バイエルンとアーセナルと話し合いを進める前に逆オファーを出された」ことで考えを改めた模様。現在は、「ニコとヤマルを一緒にすることに大きな魅力を感じている」とのことだ。
バルセロナはタニタ氏から売り込みをかけられる前から、ニコが今夏でのバルセロナ移籍を望んでいることを察知していた様子。加えて、バルセロナの複数の選手たちが、ニコの加入願望をラポルタ会長に直接伝えていたという。スペイン代表でニコが自クラブの選手たちと良好な関係を築いていることも、ラポルタ会長が「慎重な姿勢を崩さないながらも(ニコ獲得に)青信号を出す」後押しになっているようだ。
なお、ニコ獲得に傾きつつある様子のバルセロナではあるが、ルイス・ディアスも依然として補強候補となっているようだ。デコSDは前線の3つのポジションでプレーできる同選手に大きな魅力を感じているようだが、しかしリヴァプールが交渉を拒否しているために、獲得の動きは止まっている状況という。また3人目の補強候補、マンチェスター・ユナイテッドFWマーカス・ラッシュフォードについては、ニコおよびルイス・ディアスの獲得オペレーション次第となり、現在は“スタンバイ”状態とのことだ。
なおバルセロナがニコを獲得するためには、アトレティックが交渉に応じる考えがないことで、契約解除金6400万ユーロを一括で支払う必要があるとされる。またルイス・ディアスについてもリヴァプールが交渉に応じる様子が一切なく、どちらの獲得オペレーションも困難であることは変わらない。果たしてバルセロナは今夏、一体誰を獲得するのだろうか。


