Fermin Lopez Barcelona NapoliGetty Images

バルセロナ、壁を破った!レヴァンドフスキ弾などでナポリを3-1撃破…4季ぶりにCLベスト8進出を果たす

12日のチャンピオンズリーグ決勝トーナメント1回戦セカンドレグ、バルセロナ対ナポリは3-1でバルセロナの勝利に終わった。2戦合計でも4-2と上回ったバルセロナが4シーズンぶりに準々決勝進出を果たしている。

ナポリ本拠地ディエゴ・アルマンド・マラドーナでのファーストレグを1-1で終えていた同対戦。セカンドレグはバルセロナの本拠地カンプ・ノウが改修工事中のため、同クラブが今季ホームスタジアムとしている市営のオリンピック・スタジアム、通称モンジュイックで開催される。

チャビ監督が試合前、「モンジュイックもカンプ・ノウののような圧力釜となる必要がある」と訴えた効果もあって、スタジアムは凄まじい盛り上がりの中でキックオフのホイッスルが吹かれる。立ち上がりに主導権を握って攻勢を見せたのは、観客から背中を押されるバルセロナだった。

ガビやバルデに加えてペドリ、フレンキー・デ・ヨングまでも負傷離脱を強いられたバルセロナだが、ナポリ陣地で試合を進めていき、たとえボールを奪われてもハイプレスですぐ奪い返して波状攻撃を仕掛けた。とりわけ存在感を発揮していたのは、的確かつ大胆なパス出しでビルドアップの中心となる17歳クバルシ、中盤で攻守にわたって貢献してミドルシュートという武器も持つ20歳フェルミン、右サイドから止められないドリブルとクラック(名選手)特有のシュートセンスを発揮する16歳ラミン・ヤマルの若手3選手だった。

そうして15分、バルセロナがモンジュイックの圧力を増す先制点を決めた。左サイドを突破してハフィーニャが、ゴールライン際までボールを持ち込み、ナポリのDFラインをしっかり下げてからグラウンダーのクロス。ペナルティーエリア浅い位置でクロスを受けたフェルミンが、右足のシュートでネットを揺らした。

先制したバルセロナはわずか2分後に追加点を獲得。自陣からヤマルがあの止められないドリブルを見せてカウンターを発動し、左サイドを走るハフィーニャにスルーパス。そのままペナルティーエリア内右に入り込んだハフィーニャのシュートは右ポストに当たったが、跳ね返ったボールをカンセロが押し込んでいる。

一気に2点をリードしたバルセロナだが、ここからいつもの悪い癖が表れる。一気にペースを落としてナポリの反撃を許すと、30分に失点。昨季セリエA王者はポリターノが折り返したボールから、ラフマニがネットを揺らして1点を返した。ナポリはさらに34分、ディ・ロレンツォがヘディングシュートからゴールをうかがうが、これはGKテア・シュテーゲンの左手一本のセーブに阻まれている。

試合は2-1で折り返しを迎え、後半も同点弾を目指すナポリが勢いを見せ続ける。チャビ監督は60分に交代カードを切り、フェルミン、クリステンセンを下げてオリオル・ロメウ、セルジ・ロベルトをピッチに立たせる。その後にはカウンターのほか、セルジ・ロベルトの落ち着きをもたらすプレーによってポゼッションからも攻撃を仕掛けられるようになったが、ハフィーニャやギュンドアン、ヤマルはシュートを決め切ることができず、1点差は変わらないままだった。

チャビ監督は81分、ハフィーニャを下げてジョアン・フェリックスを投入。そして83分、バルセロナが待望の、勝敗を分ける3点目を決めることに成功した。ペナルティーエリア手前、ギュンドアンが完璧なタイミングと精度のスルーパスを出して、セルジ・ロベルトがエリア内左に侵入。バルセロナ主将の横パスを、フリーで詰めていたレヴァンドフスキが右足で押し込んでいる。

再びリードを2点としたバルセロナは、ナポリの意地の攻撃を跳ね返し続け(クバルシは試合を通して17歳とは思えない素晴らしい守備を見せ続けた)、さらなる失点を許さず試合終了のホイッスルを迎えた。バルセロナがベスト8進出を果たしたのは2019-20シーズン以来4年ぶりのこととなり、その際にベスト16で対戦したのもナポリだった。翌シーズンはベスト16でPSGに敗れ、2シーズン前、1シーズン前はグループステージで敗退してELに回っていた(EL優勝は果たせず)。つまりバルセロナは2021年夏にメッシが退団してから、初めてベスト8に進出したことになる。チャビ監督率いるチームは、この勝利で一つの壁を破ったのだった。

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