バルセロナは14日のラ・リーガ第34節、敵地RCDEスタジアムでのエスパニョール戦を4-2で制した。残り4節を残した段階で2位レアル・マドリーに勝ち点14差をつけて、2018-19シーズン以来27回目の同大会優勝を果たしている。
このエスパニョールとのバルセロナダービーで、勝てば優勝を決められる“マッチポイント”を迎えたバルセロナは、それをしっかりと物にしている。GKテア・シュテーゲン、DFクンデ、アラウホ、クリステンセン、バルデ、MFペドリ、退団発表のブスケツ、フレンキー・デ・ヨング、FWハフィーニャ、レヴァンドフスキ、ガビが先発でピッチに立った青とえんじの集団は、前半からゴールを重ねていった。
バルセロナが先制したのは11分のこと。アラウホの良質なフィードとキレのあるドリブルで左サイドを切り裂いたバルデがグラウンダーのクロスを送り、後方から飛び込んできたレヴァンドフスキがボールを枠内に押し込んだ。また20分には、ペドリがペナルティーエリア内右を縦に突破して、ゴールライン手前でふわっとした浮き球のクロス。オスカル・ヒルとの競り合いに勝利したバルデが左足でこのボールに合わせて、ネットを揺らしている。
バルセロナはさらに42分、今度はハフィーニャが右サイドを抜け出して、折り返されたグラウンダーのボールからレヴァンドフスキがこの日2点目を記録（今季ラ・リーガ21得点目。得点ランク1位で2位ベンゼマは現在17得点）。降格危機エスパニョールのサポーターが涙を流す中、3-0で試合を折り返すと、後半開始から8分後には4点目も決めた。F・デ・ヨングの浮き球のパスからバルデが勢いよくペナルティーエリアに入り込み、ヘディングシュートでネットを揺らしている。
その後バルセロナはデンベレ、アンス・ファティ、ジョルディ・アルバを次々に投入しながら、前半同様持ち前のポゼッションフットボールから追加点を目指す。だが73分には、ロングボールから最終ラインを突破したプアードにループシュートを決められて失点。後半アディショナルタイムにもホセルにヘディングシュートを決められたものの、2点リードで試合終了のホイッスルを聞き、ダービーで見事優勝を決めている。
なおバルセロナの第34節までの得点数は1位レアル・マドリーの70得点に次ぐ64得点。そして失点数は2位アトレティコの27失点を大きく下回る13失点だった。1-0で勝ち切った試合はじつに11試合。4枚のDFラインにクンデ、クリステンセン、アラウホとワールドクラスのセンターバック3選手を起用する手堅い守備力を原動力として、4シーズンぶりのラ・リーガ制覇を成し遂げている。
また昨季途中にバルセロナ帰還を果たしたチャビ監督にとっては、スペイン・スーパーカップに続き指揮官として獲得した2つ目のタイトルであり、そして、初のメジャータイトルとなった（選手としてはラ・リーガを8回制覇）。なおバルセロナの27回のラ・リーガ優勝は、レアル・マドリーの35回に続いて2 位の記録となっている。
