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バルセロナ会長、審判買収疑惑について大量の資料とともに会見「これで審判からスポーツ的恩恵を受けていたことを否定できる」

バルセロナのジョアン・ラポルタ会長が17日に記者会見に臨み、同クラブの審判買収疑惑“ネグレイラ事件”について、クラブ側の見解を説明している。

バルセロナは2001年から2018年まで、当時のCTA(スペインフットボールの審判統括組織でラ・リーガの試合担当なども決定)副会長ネグレイラ氏とその息子保有のDASNIL95社&Nilsad SCP社に対して、審判のレフェリング分析を名目に約750万ユーロを支払っていたことでスペインの検察当局によって起訴された。

この件についてクラブでも調査を進めていると語ったラポルタ会長は、17日についに会見を開いている。クラブ内で発見したというレフェリング分析に関する629の紙の資料、43の映像資料を横に置いて、バルセロナが審判買収を行なっていたことを真っ向から否定した。

「私たちは外部に情報の精査を依頼していた。現在の私はさらなる情報を手にしており、FCバルセロナが競技大会を乱す目的で、スポーツ的恩恵を受ける行動を取っていたことを断固として否定できる」

「ここにある資料はハビエル・エンリケス・ロメロ(ネグレイラ氏の息子)が作成したものであり、これが証拠となる。そして税務局は、私たちが試合結果に影響を及ぼす支払いをしていたことを一切証明することができなかった。なぜ証明できなかったのかというと、そんなことは不可能だからだ」

ラポルタ会長はまた、2003年にバルセロナ会長に就いた際、引き続きレフェリング分析を依頼した理由について「クオリティーの高い情報を手にできる機会であると考えた。だから依頼が継続された」と説明。資料の質の高さについては、会見で繰り返し強調されている。

「しっかりとまとめられた、素晴らしいクオリティーのある情報だ。図が入ってるものもある。とても濃密な情報で、CDによる映像も添付されているよ。いくつかの映像を確認したが、プレーが映された後に意見が述べられていた。審判の特徴について話されているスポーツ的に興味深いものだ」

ジョゼップ・マリア・バルトメウ氏の政権でバルセロナの指揮官を務めたエルネスト・バルベルデ監督は、そうしたレフェリング分析があることを認知していなかったと話していた。

「私の時代にはスポーツ部門副会長がスポーツの技術部門に資料を渡していた。トップチームとBチームのために作成された資料だからね。はっきりしているのは、私たちがこのサービスをしっかりと受けていたということだ。そして、その情報に興味がある人物がいれば、興味がない人物もいるということだ」

ラポルタ会長はまた、750万ユーロという額が18年にわたって支払われており、一まとまりとして扱われるために巨額に映っていることも強調する。

「その金は18年にわたって支払われている。1年で支払った額ではないんだ。私たちは必要な情報のためにサービスを受けた。私たちが今回見つけた資料は2014年〜2018年までのもので、たった4年間でこれだけの量があるんだ。以前の資料は? こうした資料は基本的に5年で処分されることになる」

ラポルタ会長の第一次政権(2003から2010年)で、ネグレイラ氏の会社への支払いは「公的関係費用」と題されていた。擬装する意図はあったのだろうか。

「このコンサルティング、サービスはちゃんと請求書に反映されている。振り込みの記録は残されており、隠されていることは何もない。クラブの帳簿には明確に、透明な形で記されている」

「今現在もこうしたサービスを受けるかどうか? 現代の企業にはコンプライアンス部門というものがある。彼らに客観的な見解を求めることになるだろう。いずれにしても私たちが受けていたサービスは、CTA副会長の息子さんが行なっていたものだ。請求を行なっていた人物に関係なく、息子さんの主導だったんだよ」

「彼はRFEF(スペインサッカー連盟)やフェネルバフチェを率いていたルイス・アラゴネス、そのほかのクラブとも仕事を行なっていた人物だ。私たちはスポーツ的に重要な情報だと思い、そのサービスを受け続けたわけだ」

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