バルセロナは、ロナルド・クーマン監督の解任が間近に迫っているようだ。イギリス『BBC』でギジェム・バラゲ記者が指摘している。
14日のチャンピオンズリーグ(CL)初戦でバイエルン相手に0-3と完敗し、一気にクーマン監督の解任報道が過熱したバルセロナ。その後も3試合で1勝のみ(2分け)と苦しみ、迎えた29日のCLグループリーグ第2節ではベンフィカ相手に再び0-3と完敗。かつてないほど指揮官の去就が騒がれている。
そんな中、著名スペイン人記者であるバラゲ氏が『BBC』で「クーマン解任のニュースを聞くのは、時間の問題だ」とコメント。指揮官交代は間近に迫っていると指摘した。
「リスボンからバルセロナへ戻り、(会長)ジョアン・ラポルタを含む幹部たちが会議を行った。計画を練っているようだ。クーマンを解任するだけでなく、プランを遂行するためにはタイミングが重要となる」
なお、バルセロナは2日にアトレティコ・マドリーとのビッグマッチを迎える。バラゲ氏は「クーマンはベンチ入り禁止処分のため、この試合のベンチにはいない。だからこう考えているようだ。『今解任するのが良いのか、それとも試合後まで待つのが良いのか』とね。どちらにしても、『もしも』ではなく『いつ』ということだ」と、解任することは決定事項だと伝えている。
また同記者は、後任候補にも言及。すでに報じられている現ベルギー代表監督のロベルト・マルティネスについて、「ラポルタの求める人物。クラブのことを知っているし、ヨハン・クライフとその哲学へのリスペクトがある」と指摘。その一方で、現役時代にバルセロナ黄金期を支えたシャビ・エルナンデス(現アル・サッド指揮官)がふさわしいとしつつ、ラポルタ会長が慎重になっていると分析している。
「ファンに愛され、メディアに好かれ、就任の準備はできており、お金の問題もない。クラブをこれ以上ないほど理解している。ネガティブな話題ばかりの中で、皆が必要としている希望を与えてくれるだろう」
「だが、ラポルタはまだ準備ができていないと感じているようだ。シャビを消費してしまうような結果を望んでいない。彼には説得力が必要だ」
今夏は深刻な財政難、そしてリオネル・メッシの退団と大混乱に陥るバルセロナ。そんな中で、指揮官交代も確実になっているのかもしれない。
