バルセロナが2025年夏の移籍市場で、マンチェスター・シティFWアーリング・ハーランドを獲得しようと画策しているようだ。スペイン『ムンド・デポルティボ』が「ハーランド、2025年のバルサの夢」との見出しで報じた。
ジョアン・ラポルタ会長が、今夏の市場では「1〜2選手の補強しかしない方針だ」と語っていたバルセロナ。財政難やFWロベルト・レヴァンドフスキがプレーし続けることを考慮しての方針とされるが、レヴァンドフスキが37歳となり新カンプ・ノウの収入が見込めるようになる2025年夏には、“異なる世界的クラック”の獲得が話されているようだ。
『ムンド・デポルティボ』によれば、バルセロナが夢見るその“世界的クラック”こそが、ハーランドである。パリ・サンジェルマンFWキリアン・エンバペのレアル・マドリー移籍が濃厚とされる現在、カタルーニャのクラブはその宿敵も狙っているというノルウェー代表FWの獲得に大きな期待をかけているという。ハーランドの移籍金は2025年に2億ユーロから1億7500ユーロまで引き下げられるとも報じられるが、『ムンド・デポルティボ』曰く、バルセロナは同年であればそうした額を捻出することが可能になるそうだ。
ハーランドの代理人はラファエル・ピミエンタ氏が務めており、また、その右腕は元バルセロナDF のマックスウェル氏だ。両者は2月29日にバルセロナのデコSD(スポーツディレクター)と話し合いの場を持ち、ハーランドについても話題に挙げていた模様。加えて、FWズラタン・イブラヒモビッチ氏のバルセロナ移籍オペレーションにも関わったピミエンタ氏は、過去に「ラポルタのことは死ぬほど好きだ。私は彼の大ファンなんだよ。彼が良い選手たちを求めているならば、私たちが用意できる」と語っており、ラポルタ会長と良好な関係を築いている。バルセロナが実際にハーランド獲得に動く場合には、そうした好材料を成功への糸口とすることになりそうだ。
加えて『ムンド・デポルティボ』は、ジョゼップ・グアルディオラ監督とシティの契約が2025年までとなっており、代表チームを率いる意欲を隠さない同指揮官が以降もシティにとどまることが分からないこと、さらにシティがファイナンスシャルフェアプレーに違反していた疑惑を持たれてており、欧州大会から追放される可能性があることもバルセロナにとって追い風になり得るとも指摘する。果たしてバルセロナは2025年夏、本当にエンバペと双璧をなすストライカーを獲得することができるのだろうか。


