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バルセロナ、デンベレ&グリーズマンの差別問題について公式声明「非常に遺憾」

バルセロナは7日、フランス代表FWウスマン・デンベレと同代表FWアントワーヌ・グリーズマンによる日本人への侮辱的な発言に関しての公式声明を発表した。

先日から、グリーズマンとデンベレが日本のホテルの一室で話をする動画が拡散。その映像内で、デンベレは日本人スタッフが作業をする中、「この見苦しいツラたちは、ただお前がPES(ウイニングイレブン)をやるためにいる。恥ずかしくないのか?」と隣で笑みを浮かべるグリーズマンに話しかけたほか、「どんな言語なんだ、これは?」「君の国はテクノロジー的に進んでいるんじゃないのか?」といった言葉を発していた。

この動画は日本人を含むアジア系への侮辱や差別であるとの非難が殺到。両選手は後日、それぞれソーシャルメディアを通じて釈明し、謝罪した。しかし、所属するバルセロナのメイングローバルパートナーを務める楽天グループ代表の三木谷浩史氏が抗議の意を表し、『コナミ』はグリーズマンとのコンテンツアンバサダー契約を解消した。

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そして7日、バルセロナは日本語と英語のホームページに公式声明を掲載。この中で「FCバルセロナは、数日前にソーシャルメディアに掲載された、トップチームの選手2名(ウスマン・デンベレおよびアントワーヌ・グリーズマン)が、滞在したホテルの従業員の方々などに侮蔑的な言動をとる様子が示された映像により、日本をはじめとするアジアのファンおよびパートナーの皆様に不快な思いをさせたことについて、非常に遺憾に思います」と綴り、クラブとしての立場を明確にした。

「このような言動は、FCバルセロナが示し、守っていくべき価値観とは決して一致するものではありません。クラブおよびパートナーの価値は、FCバルセロナの経営陣、執行役員から、クラブの様々なスポーツチームの選手に至るまで、組織のあらゆるレベルにおいて守るべき信念です。クラブは、人種問題、差別、ダイバーシティに関する教育の改善を徹底します。FCバルセロナには、人種差別が入り込む余地はありません」

さらに、「2019年夏時点でクラブの責任は前経営陣および執行役員の手にありました」とするものの、ジョアン・ラポルタ会長をはじめとした現体制での再発防止に向けて取り組むことを強調した。

「FCバルセロナは、不愉快な思いをされた全てのファンとパートナーの皆様に公式に謝罪いたします。現在クラブを運営する経営陣は、これに類する事象が今後繰り返されないよう、尽力いたします。両選手は既に、日本のファンおよびパートナーの皆様へ謝罪と後悔の念を示しておりますが、FCバルセロナは、今後も必要に応じて内部措置を講じてまいります」

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