8日のラ・リーガ第9節、バルセロナは敵地ヌエボス・ロス・カルメネスでのグラナダ戦を2-2で引き分けた。
前日にオサスナを4-0で下した首位レアル・マドリーとの勝ち点1差を維持したままインターナショナルウィークを迎えたいバルセロナ。だがこの試合の前半は新星ブライアン・サラゴサの餌食となった。
今季ラ・リーガ1部に昇格したグラナダで、細かいステップのドリブルと爆発的なスピードによって強烈な印象を与え続ける22歳FWは、キックオフから1分も経たない内にゴールを記録。ガビからボールを奪ったことをきっかけにグラナダが速攻を仕掛けると、スルーパスを受けたブライアン・サラゴサが右足のシュートでGKテア・シュテーゲンを破っている。
ブライアン・サラゴサはさらに29分、その得意のドリブル突破から追加点も決めた。ロングフィードから最終ラインを抜け出してペナルティーエリア内に侵入すると、鋭くも深い切り返しでクンデを翻弄し、再び右足でボールを叩いてネットを揺らしている。
2点のビハインドを負ったバルセロナは、かてて加えてクンデが負傷によってプレー続行不可能となり、チャビ監督は代わりにアラウホを投入する。悪い流れが続くが、それでも前半アディショナルタイムに歴史的なゴールによって1点を返すことに成功。ヤマルのトップチーム初ゴールだ。
ペナルティーエリア内左でジョアン・フェリックスがシュートを試みると、ボールは相手DF陣に当たってエリア内右に転がり、ヤマルがこれを押し込んだ。ヤマルは16歳と87日でゴールと、ラ・リーガ最年少得点記録を更新。これまでの記録保持者はファブリス・オリンガ(現在27歳、ルーマニアのボトシャニに所属)で、マラガ所属時代に16歳と98日でゴールを決めていた。ヤマルはこのグラナダ戦でゴールを決めなければ記録を更新することは不可能だったが、見事ラストチャンスを物にしている。
迎えた後半、バルセロナは同点、逆転弾を目指して攻め込むが、完全に引いて守るグラナダを相手になかなかスペースを見つけることができない。それでもフェルミン、フェラン、ギュンドアンらが決定機を迎えていったが、GKフェレイラの好守にも阻まれて決め切れなかった。
バルセロナがグラナダの堅守をこじ開けたのは85分のこと。左サイドのバルデが折り返したボールから、途中出場のセルジ・ロベルトがネットを揺らした。その後も猛攻を仕掛けて逆転を目指したバルセロナだったが、3点目までは奪えず。94分には右サイドのクロスからファーのJ・フェリックスがヘディングシュートでネットを揺らしたが、これはニアのフェランのオフサイドが取られてゴールと認められなかった。結局、試合は同点のまま終了のホイッスルが吹かれている。
連勝を逃したバルセロナは勝ち点を21から伸ばせず、首位レアル・マドリーに勝ち点3差、2位ジローナに勝ち点1差をつけられている。
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