10日のラ・リーガ第28節、バルセロナは本拠地カンプ・ノウでのジローナ戦をスコアレスドローで終えた。
2位レアル・マドリーがビジャレアルに2-3で敗れたため、勝ち点差を15まで広げる可能性を手にしたバルセロナ。試合前会見で「15差はスペクタクル。絶対逃せないチャンス」と語っていたチャビ監督は、GKテア・シュテーゲン、DFクンデ、アラウホ、エリック・ガルシア、バルデ、MFガビ、ブスケツ、セルジ・ロベルト、FWハフィーニャ、レヴァンドフスキ、アンス・ファティを先発で起用している。
前半、カタルーニャの両チームはどちらもボールを大事した攻撃を展開。アウェーのジローナも守備一辺倒にならず、ボールを持てばそれを保持してゴールの可能性をうかがった。それでも、やはり時間が経つに連れてバルセロナの攻勢が色濃くなっていったが、GKガッサニーガの好守に阻まれてスコアを動かすことはできなかった。
ジローナ守護神はサンティ・ブエノのあわやオウンゴールとなりそうだったクリアミス、ハフィーニャのシュート、さらにはCKからアラウホが右足で合わせたボールと、バルセロナのあらゆるチャンスをボールがゴールラインを割る前にかき出して先制を許さず。試合は0-0のまま折り返しを迎えることになった。
後半も、両チームともに丁寧にボールをつないで得点を目指す。55分にはジローナがカンプ・ノウに息を呑ませる決定機。カステジャーノスがバルセロナの高く設定された最終ラインを突破して、T・シュテーゲンと1対1になったものの、このシュートは惜しくも枠の右に外れている。
肝を冷やしたバルセロナは攻撃のペースを上げるが、アタッキングサードでの創造性を欠いてなかなかチャンスをつくることができない。チャビ監督は68分に交代カードを切り、A・ファティを下げてフェラン・トーレスを投入。A・ファティは序盤こそ活発なプレーを見せたが、徐々に存在感を失っていくと、後半はほぼ姿を見せなかった。
チャビ監督は75分にハフィーニャも下げて、ラストパス&クロス職人のJ・アルバをそのまま左ウィングに据える。しかしバルセロナはその後も崩しのアイデアを欠き、レヴァンドフスキも当たらずとゴールを奪うことはかなわず。結局スコアレスのまま終了のホイッスルを聞き、「絶対逃せないチャンス」で勝ち点1を分け合うにとどまっている。
バルセロナの連勝は4でストップ。勝ち点を72までしか伸ばすことができず、レアル・マドリーとの勝ち点差は13となった。




