13日のラ・リーガ開幕節、バルセロナは敵地コリセウム・アルフォンソ・ペレスでのヘタフェ戦をスコアレスドローで終えている。
現地時間13日21時30分、昨季ラ・リーガ王者のバルセロナがついに今季初戦を迎えた。懸念された選手登録については負傷中のイニゴ・マルティネス、第2GKのイニャキ・ペニャ、そしてマルコス・アロンソの3選手以外は完了。チャビ監督はGKテア・シュテーゲン、DFアラウホ、クンデ、クリステンセン、バルデ、MFオリオル・ロメウ、フレンキー・デ・ヨング、ハフィーニャ、ペドリ、ギュンドアン、FWレヴァンドフスキを起用している。
ここ3シーズンの成績が2分け1敗と、勝ち点3を持ち帰ることができていないコリセウムで、4-2-3-1のシステムを使用するバルセロナは苦戦。4ー5ー1で守るボルダラス監督のチームを相手に前線でスペースを見つけられず、決定機を生み出せないまま時間だけが過ぎていく。26分にはオリオル・ロメウがミドルシュートでゴールをうかがったが、これは枠の左に外れた。
30分の給水タイム、チャビ監督は選手たちにこう語った。「1タッチ、2タッチで深みを取れ」「ハフィーニャを使うんだ」。この指示通り、少ないボールタッチ数でハフィーニャにパスを通していくバルセロナは、36分に前半最大の決定機を迎える。クンデのロングフィードから、ハフィーニャが右サイドを突破。ブラジル代表FWが左足で放ったシュートはGKダビド・ソリアに弾かれ、また跳ね返ったボールがヘタフェDFに当たって再度ゴールに向かったものの、右ポストに当たるのみだった。
先制のチャンスを逃したバルセロナは42分、DFラインの突破を狙い続けるハフィーニャが、ずっとやり合っていたヘタフェの左サイドバック、ガストンに肘で打撃を加えたとして一発退場に。数的不利となって試合を折り返した。チャビ監督はハーフタイム、クリステンセンとの交代でアブデを投入している。
迎えた後半、バルセロナは57分に数的不利を解消。ハイメ・マタがアラウホを踏みつけたとして、2枚目のイエローカードでピッチを後にしている。10人対10人となった後、バルセロナは再び主導権を握って先制点を狙うが、やはりヘタフェの守備はアグレシッブで、荒くて、堅い……。そして70分には、DFラインを突破したアブデがジェネが倒されたとして、ファウルを声高に主張しながら憤慨するチャビ監督がおそらく「ベルグエンサ(恥だ)」と発言し、主審から退席を命じられている。
バルセロナは76分にオリオル・ロメウをラミン・ジャマル、79分にギュンドアン&ペドリをアンス・ファティ&ガビに代えて攻勢を強めようと試みる。80分にはジャマルがペナルティーエリア内に送った浮き球からアンス・ファティがシュートを放ったが、これは枠を外れた。
終盤もボールを保持するバルセロナは、左サイドのアブデの突破を中心にヘタフェを崩しにかかるが、ゴールは遠いまま。後半アディショナルタイムには、ヘタフェのペナルティーエリア内でガビのハンド疑惑、直後にアラウホに対するイグレシアスのファウル疑惑があり、主審はモニターで確認したがガビのハンドを取ってPKは取らなかった。結局、バルセロナはスコアレスのまま試合終了のホイッスルを迎え、今回もコリセウム攻略はならず。前日にアスレティック・ビルバオを2-0で下したレアル・マドリーに、勝ち点2差をつけられている。
■試合結果
ヘタフェ 0-0 バルセロナ




