バルセロナがMFガビの代役獲得に動く可能性は低いようだ。スペイン『マルカ』が報じている。
スペイン代表の試合で右足前十字じん帯の完全断裂、それに伴う半月板の損傷に苦しみ、約7〜9カ月の戦線離脱を強いられることになったガビ。バルセロナはラ・リーガのサラリーキャップに制限されず、代わりとなる選手を獲得できるが、クラブ首脳陣は今いる選手たちだけでやり繰りする考えとみられる。
その理由に挙げられるのは、代わりの選手を獲得して今季サラリーキャップの制限を受けなくても、来季に免除された費用を計上する必要があるためだという。財政難に陥るバルセロナはすでに加入が内定しているFWヴィトール・ロッキを引き入れるため、FWジョアン・フェリックス&DFジョアン・カンセロを来季もチームに留めるため、そしてアンカーの選手を獲得するためにも、ここでガビの代役を獲得してチーム予算を圧迫することに否定的であるようだ。
またバルセロナは20歳MFフェルミン・ロペスに信頼を寄せている様子。昨季、スペイン3部のリナレスにレンタル移籍し、今季トップチームに加わった同選手について、チャビ・エルナンデス監督率いるコーチングスタッフは想像以上と非常に高く評価しており、ガビの代役を務めることにも期待しているようだ。
バルセロナの中盤にはガビのほかフレンキー・デ・ヨング、イルカイ・ギュンドアン、ペドリ、オリオル・ロメウ、そしてフェルミンがおり、さらに現在は右サイドバックが主戦場となっているセルジ・ロベルト、アンドレアス・クリステンセンも非常時にはピッチ中央でのプレーが可能だ。バルセロナはこのために、ガビの代役獲得には否定的な考えとみられる。


