ハンジ・フリック監督率いるバルセロナは、今季プレシーズンでも昨季同様の強さを誇示している。
昨季の公式戦成績は、60試合44勝7分け9敗174得点72失点。1試合平均2.9得点の驚異的な攻撃力でラ・リーガ、コパ・デル・レイ、スペイン・スーパーカップの国内三冠を達成したバルセロナだが、今季もその強さは健在だ。
バルセロナは11日に伝統のプレシーズンマッチ、ジョアン・ガンペール杯を開催し、コモを相手に5-0大勝を収めた。Bチームのスタジアム、ヨハン・クライフを舞台として21分、35分にMFフェルミン・ロペス、37分にFWハフィーニャ、42分、49分にFWラミン・ヤマルがゴールを記録。ハイライン(11分までに4回のオフサイドを記録)を生かした攻撃的フットボールで、来場したサポーターに歓喜をもたらしている。
今夏の移籍市場でGKジョアン・ガルシアやFWマーカス・ラッシュフォードを獲得したバルセロナは、コモ戦に限らず、すべてのプレシーズンマッチで多くの得点を実現している。アジアツアーでは、日本でヴィッセル神戸を3-1で下し、その後韓国でFCソウルに7-3、大邱FCに5-0で勝利。そしてコモも5-0で下して、プレシーズンマッチ全4試合20得点、1試合平均5得点の暴れっぷりを見せている。ちなみにプレシーズンの得点王は今季から10番をつけるヤマルで、4得点を記録した。
昨季バルセロナのウィークポイントは、ハイライン戦術によって守備が脆弱となり、1試合平均1点以上の失点を許してしまったことだが、今回のプレシーズンマッチでは4試合の内2試合を無失点で終えることに成功。ただ、FCソウル戦のような大味な試合内容もあり、どこまで改善されているかは公式戦になるまで分からなそうだ。いずれにしろ、今季のフリック・バルセロナも勇敢かつ美しいプレーで多くのゴールを決め、サポーターを魅了してくれそうだ。
なおバルセロナの今季初の公式戦は、16日に行われるラ・リーガ開幕節、敵地ソン・モッシュでのマジョルカ戦だ。


