21日のラ・リーガ第21節、敵地ベニト・ビジャマリンでのベティス戦に4-2で勝利したバルセロナ。この試合でハットトリックを達成したFWフェラン・トーレスは、自身が「キャリア最高の瞬間を迎えている」と大きな手応えを口にしている。
この一戦がバルセロナでの公式戦100試合目だったフェランは、自らそれを祝うように大活躍を披露。21分にMFペドリのお膳立てから先制点を記録すると、48分にはFWラミン・ヤマルがバーに当てて跳ね返ったボールを押し込み2点目。さらに92分には、ヤマルのスルーパスから最終ラインを抜け出し、ループシュートでチームの4点目を決めた。フェランがスペインの地でハットトリックを達成するのは、これがキャリア初のこととなる(最後に3得点を決めたのはマンチェスター・シティ時代の2021年5月)。
フェランはこのベティス戦で今季の得点数を11ゴールに伸ばした。キャリア最高記録はシティ時代の13得点で、自己記録を塗り替えるのは時間の問題となっている。現在23歳。確かな成長を感じさせている同選手だが、その一因にあるのはやはり、メンタルコーチの助けもあって強靭なメンタリティーを備えるようになったためなのかもしれない。
今季、そのガツガツと意欲あふれるプレースタイルから“ティブロン(サメ)”の愛称で呼ばれるようになったフェランは、ベティス戦後に次のように語っている。
「思うに、今の自分はキャリア最高の時期を過ごしている。現在の僕は自信にあふれているし、メンタル的に本当に強いよ。ピッチ内外で良い感じなんだ」
「僕は今季のはじめに、メンタル的に大きな変化を遂げた。出場時間やチャンスを得るのが難しいように見えたが、そうした状況を変えてみせたんだよ。人々には、不可能なんてないと知ってほしいんだ。そしてそのためには努力が必要で、努力できればあらゆることが可能になるのさ」
またチャビ監督もベティス戦後、フェランが精神的に逞しくなったことを強調していた。
「彼は自分一人でトルティージャをひっくり返した(状況を逆転させた)。彼はこの夏、バルセロナで成功をつかむと私に言っていたんだ。彼は私が見てきた中でも、最も強いメンタルを持った選手の一人だよ」




