バルセロナは17日にヨーロッパリーグ・ベスト16の2ndレグ、アウェーでのガラタサライ戦に臨み、2-1の勝利で次ラウンド進出を決めている。
本拠地カンプ・ノウで行われた1stレグの結果は、ここ最近では最も低調なパフォーマンスでのスコアレス。1シーズン中に2回も欧州カップ戦で敗退するわけにはいかないチャビ監督のバルセロナにとってこの2ndレグは、スペイン語で言う「ラ・オラ・デ・ベルダー(真実の時)」となる。自身の勝負強さを試される指揮官は、GKテア・シュテーゲン、DFデスト、エリック・ガルシア、ピケ、ジョルディ・アルバ、MFフレンキー・デ・ヨング、ブスケツ、ペドリ、FWアダマ・トラオレ、オーバメヤン、フェラン・トーレスを先発させた。
バルセロナは立ち上がりからボールを保持したものの、相変わらず組織的な守備を見せるガラタサライを揺さぶるまでには至らない。アウェーチームにとっては地獄で、自分たちにとっては天国となる観客の強烈な後押しを受けるガラタラサライは、守備一辺倒になることなく鋭い速攻からバルセロナゴールにも迫った。そうして28分、ガラタサライが先制点を獲得。CKから、ファーでF・トーレスのマークを外したマルコンが、前のめりのヘディングシュートでネットを揺らしている。
地獄のようなアウェーで、絶望的にも思える先制点を許したバルセロナ。だが彼らは、ペドリは冷静だった。37分、背番号16が同点弾を獲得。ペナルティーエリア内浅い場所でF・トーレスのパスを受けたペドリは、猛然と迫ってきたガラタサライDFのスライディングをかわし、普通ならシュートを打つタイミングでもう一人のスライディングも落ち着いてかわして、冷静沈着にシュートを決め切っている。前半は1-1のまま終了。チャビ監督はハーフタイム、A・トラオレをデンベレに代えている。
バルセロナは49分、ついにスコアをひっくり返す。ブスケツのミドル、ペドリの至近距離のシュートを立て続けにイニャキ・ペーニャ(バルセロナ保有元)に弾かれながら、浮かんだボールをF・デ・ヨングが頭で中央に折り返して、フリーのオーバメヤンが枠内に押し込んだ。
逆転したバルセロナはその後、そこまで深みを取らない守りのポゼッションで時間を使っていく。チャビ監督は55分に負傷したデストをアラウホ、67分にF・デ・ヨングをガビ、82分にはピケとオーバメヤンをラングレとメンフィスに代えた。ただ80分過ぎには試合をコントロールし切れなくなり、ガラタサライをゴール近づけてしまっていたが、それでも失点までは許すことなく1点リード維持したまま試合終了のホイッスルを迎えている。
ただ強いだけでなく、「真実の時」における勝負強さも示して、ELベスト8に進出したチャビ・バルセロナ。週末にはレアル・マドリーとのクラシコを戦う。




